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平成堂薬局

お知らせ

間質性膀胱炎 の方からのご相談が増えています

2022年05月18日

最近、『 間質性膀胱炎 』でお悩みの方からのご相談依頼が増えています。

シンプルな膀胱炎は女性の25~35%に疾患歴があると言われ

かなりメジャーな疾患で発症してもすぐ治る人が多いでしょう。

しかし『 間質性膀胱炎 』はその真逆で治りにくく

緩和しても再発しやすい疾患です。

膀胱炎がメジャーで簡易に治るからこそ

間質性膀胱炎のツラさは理解されにくく

それゆえに精神的負担を強く感じてしまう人が多いように思います。

これまでの相談者の訴えからそのツラさは理解しており

また他の病院や薬局ででも良くならなかった間質性膀胱炎がこちらの漢方相談で緩和できているため

少しでも 間質性膀胱炎 に悩む方の助けになるように

” 間質性膀胱炎 と漢方治療”についてまとめていきます。

  間質性膀胱炎 とは

『 間質性膀胱炎 』の症状には

などがあり、一般的な膀胱炎と比べ、症状自体には大差はありません。

一番の違いは、通常の膀胱炎はバイ菌が尿道~膀胱に悪さをすることで生じますが

『 間質性膀胱炎 』の場合はばい菌は検出されず、つまり不快症状の原因は不明とされています。

抗生剤の服用により一時的な緩和することもあるようですが

薬が効いても再発を繰り返したり、薬も効かなければ自然緩解することも少ない難治性の疾患です。

相談を通して感じることは

痛みが激しく耐えられないなどのように症状自体が強いとは言えませんが

何とも言えない”違和感”を常に膀胱で感じることが精神的苦痛に繋がることが多く

また、膀胱の負担があるとなかなかスムーズに寝付くことができない為

間質性膀胱炎 は不眠不安に波及してしまいます。

膀胱炎症状が悪化しても命に関わる症状ではありませんが

この不眠や不安が死ぬほどツラい症状に発展することもあります。

  間質性膀胱炎 の漢方薬

などは3大膀胱炎漢方薬でしょう。

間質性膀胱炎 でも上の漢方薬を使うこともありますが

そのほとんどは痛みが強い時や尿色が濃いなどの炎症が強いに使用します。

特に竜胆瀉肝湯は炎症++の炎症を抑えるために

五淋散は炎症+でかつ水分バランスを整えるために

猪苓湯は炎症は軽度で水分バランスを整え膀胱粘膜を整えるために

それぞれ使い分けていきます。

  膀胱の表裏関係は”腎”

漢方を少し勉強するとわかりますが

膀胱の裏の臓腑は『腎』であるため、膀胱の不調は腎の不調からきていると捉え

間質性膀胱炎に対して腎のお薬を出すことも少なくありません。

六味丸をベースとし

腎の冷えがあるなら八味丸

冷えはあるけれど部分的な炎症を抑え利水を促す効果を強めるには牛車腎気丸

また知黄地黄丸や麦味地黄丸、杞菊地黄丸なども使い分けます。

膀胱炎という字の如く、部分的には炎症があることもありますが

冬に悪化する、温めると緩和する、夜間頻尿などの場合は

間質性膀胱炎の原因が冷えであることがあり、それを治すために温める必要があります。

しかし炎症が強い時に附子剤などで温めてしまうと

炎症が煽られ、膀胱炎症状が強まってしまうなどもあるので

その都度の調整が重要だということが分かると思います。

  水分代謝を整える漢方薬

膀胱の役割は身体の水分の解毒です。

つまり全身の水分代謝機能が悪いことが間質性膀胱炎の原因に繋がることもあります。

その場合は、膀胱~胃腸の利水を助ける四君子湯や平胃散、五苓散、藿香正気散、苓姜朮甘湯などをベースとした利水剤を使用していきます。

  間質性膀胱炎の本治を考える

他の漢方薬局での治療歴を聞くと

大体、上記の考えをベースに間質性膀胱炎に対して漢方治療しているようです。

それぞれの方剤を『膀胱炎の漢方』『腎を整える漢方』『利水の漢方』と考え

その時々の症状に合わせるだけになってしまうということです。

そして「膀胱ではなく、腎を整えることが膀胱炎の本治」と思っている漢方家のなんと多いこと。

一時は安定しても、何かのキッカケで再発し、荒れてしまうと

きっとその症状は緩和できず、最終的にここに相談に来るのでしょう。

間質性膀胱炎自体は難治性ですし

ここに相談に来られている方々は色々なところで色々なことをした上でのご相談であるため

ほとんどの相談者の病態はとても複雑です。

それでも緩和していけるのは

その使い分けはそれぞれの方剤の特徴と

間質性膀胱炎に悩む方の実際の膀胱と水分バランスを問診&舌診などで落とし込んでいるからでしょう。

  当薬局での間質性膀胱炎の考え方

次回に続き、いよいよ本編となります。