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2019-04-03 14:05:00

タイトルは変えましたが”春は肝”のパート3 漢方編

 

特に春に情緒の安定しない人、「春眠暁を覚えず」にあるようにいつまでも眠くてスイッチの入らない人疲れが抜けきらない人、例年春にアトピー症状などが悪化しやすい人への漢方を中心に。

 

春は肝 パート1始まり

春は肝パート2食事編

 

僕が説明しやすいようにと言わんばかりに気温の上下が激しい日々が続いている。

 

先週末は東京で桜が満開などと言っていたが、昨日今日は全国的に2月末ほどまで冷え込み東北を中心に雪も再来。

 

まぁこちら青森は昨日今日に関わらず雪も降らない日がないほど続いているが、それでもここ数日はかなり冷え込んでいて気温差が激しい。

 

 

気温差が激しいと、単に寒いからしんどい、暑いからしんどいのような感覚的な問題でなく、

 

自分の体の恒常性を保とうとする”ホメオスタシス”(暑いときに汗をかいて気化することで身体から熱を抜くなど)が働き

 

知らず知らずのうちにいつもより自分の身体を酷使してしまっている。

 

このホメオスタシスは面白いもので、自分の意思でコントロールできるものではない。自然と身体に備わっている機能。

 

現代は昨日の冷蔵庫などにも見られるように科学の発展で冷房や暖房器具により一見過ごしやすいが

 

そのおかげか現代人はこのホメオスタシスは怠けてしまい、汗をかけなくなっている子供も多くなっている。

 

 

その怠けてしまったホメオスタシスもさすがにこの気温変動では機能するが、鈍った機能にこのひどい寒暖差で酷使される日が続くと

 

疲れの抜けない日々が続く

 

そして自分の体温調整(ホメオスタシス)は自律神経とも密接に関わっており、情緒が不安定になる。

 

相談薬局をやっているとダントツで多い相談がこの自律神経の問題

 

もしくは主訴は生理やアトピーだが自律神経の問題が絡んでいることがかなり多い。

 

春は陽気が伸び、暖かくなり、桜を始めとする花や緑が顔を出し始める良い印象の季節だが、

 

「春眠暁を覚えず」などでもあるように、知らず知らずの疲労の蓄積がある時期と情緒が安定しにくい時期でもある。

 

 

 

ここに漢方としてのアプローチ。

 

テーマに沿うようにここで重要になるのが”春は肝”にある肝!

 

一般的に「肝」は

 

肝→肝臓→アルコールなどを代謝する器官?

 

くらいに思うだろうけど、東洋医学では上にあげたホメオスタシス・自律神経機能を安定に機能するためにとても重要な臓

 

「現代はストレス社会」「異常気象が多い」

 

というようにこのストレスと気温変動は肝が強いと普段の生活がかなり楽になる。

 

逆に言うとストレスに弱かったり、気温変動で身体がもたない人は肝が疲労してしまっている可能性が強い。

 

(といっても肝炎などのように肝臓が病気というわけではない)

 

その時によく使用される漢方薬は理気剤で、その中でも多用されるものが柴胡剤(サイコザイ)。

 

由来は名前にあるように柴胡というお薬を中心に生薬構成されているため。

 

この柴胡が肝の機能をスムーズにしてくれることから柴胡剤を使うことが多い(もちろん柴胡だけではないが)

 

相談で一番多いと書いたように、実際、世間的にストレス社会の現代では一番よく使用されている漢方薬である。

 

有名な処方名では「小柴胡湯」「大柴胡湯」「抑肝散」「加味逍遙散」「柴胡疏肝湯」「柴胡清肝湯」など、まだまだたくさんある。

 

その中でも「抑散」「柴胡疏湯」「柴胡清湯」などは見てわかるように今回のテーマの肝が方剤名に入っているように

 

肝の機能の正常化を意識していることがわかると思う。

 

またPMSなどという言葉も常識的に知られているように生理前を中心とした色々な不都合症状に

加味逍遙散などの使用もかなり幅広くみられるが、これは自律神経の問題とホルモンバランスが密接に関わっているため。

 

 

 

しかしストレスに弱いからと言って出されがちな柴胡剤の注意点

 

柴胡を中心としている柴胡剤は基本には肝””、つまり機能が鬱滞している状態を解消することが中心。

 

例えば目標としては緊張している状態をイメージすると、緊張時は身体の力は自然とリキんでいる。

 

緊張している人にダラっとしていることはほぼなく、筋張っている

 

その緊張した筋をほぐしてあげるのが柴胡

無意識に力を入れすぎて、ふとした時に疲労の蓄積となっている。

 

気温変動ではホメオスタシス機能が緊張状態にあり、スムーズに体温変動できていない状態。

 

だが、この肝””でなく肝””の場合もある。

 

虚は字のごとく、不足を示す。つまり緊張でなく、パワー不足

 

”実”はガソリンはあるが緊張して空回りしている状態に対し、”虚”はガソリン(エネルギー)自体の不足で肝機能を使えない状態。

 

ここに柴胡の使用はむしろ場合によっては身体をより疲労させる。

 

その場合には

 

”肝気虚”の時は「黄耆建中湯」

”肝血虚”の場合には「四物湯」

 

を中心とした方剤で虚を補うことで処置する。

 

かなりざっくりだがまとめると、肝気実に対しては柴胡剤、肝気虚に対しては黄耆建中湯、肝血虚に対しては四物湯。

 

こうなると肝血実にあたるものも必要になるが、それは去瘀剤(+理気剤を適宜)を中心とする。

 

 

 

春の気温変動や慢性ストレスが肝へ影響している場合を改善するにはご参考にしてほしい。

 

が、素人では肝気虚・実などの判断は難しいかもしれないので、それらの分類・識別もまた追々アップしていくが

 

一番はこちらに相談していただくと間違いない。

 

 

 

青森県青森市 完全予約制の漢方相談薬局 平成堂薬局 櫻井 大輔

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