妊活の知恵倉庫
自分たちも今は2児の親ですので、そのことも書くべきかと思い。
症例第一号の方が良かったかな。
まず前提から。
自分は人にはやや説教気味に食事や運動のことを言っておきながら、無駄な肉が付かない体質と年齢ということもあり
また甘いものが好きということもあり、特に学生の頃は外食が基本、飲み物はジュース、お菓子もほぼ毎日食べるなどして
なかなかに学生らしいダラしない生活を送っていたけども若さもあるので何の症状に困ることはありませんでした。
嫁とは大学で出会い、結婚するまで7年を経て結婚。
結婚してからは学生の頃のようでなく家で作ったものをしっかりと食べるなどの改善はあったものの
ジュース・お菓子の麻薬は減ったものの続けて食べているような状態。
青森に帰ってからはジュースは絶ってお菓子もたまに口にする程度です(ボソッ
でも父母の普段の健康への気遣いの貯金がまだまだあるために病気は全くナシ!健康体。
精神的にも「今まで生きてきている喜び」を常に感じていると自負してきていますが、
鬱の欠片もない人生を送っています。近しい人ならわかるのですが、口は悪いですが。
これからもとても恵まれた環境に感謝して生きていきます。何よりです。(ボソッ
嫁の方は出会うまではわからないですけど、出会ってからの状態としては病気というほどでないにしても
「頭が痛い」「お腹が痛い」「めまいがする」など、長期化はしないものの、何かに不調を訴えることは多かったと思います。
また精神的にも強い方ではないことも目にしてきました。
漢方を意識していない時はもちろん恋人の生理状態を把握するなど気持ち悪さの塊だと思いますが
もちろんそんな意識もなく、女性に対しての知識も乏しかったので生理などでの不調を気にするなどもなかったのですが
今聞くと生理痛もまずまずにあったり、PMS的に精神的な乱高下もあったようでした。
今は漢方を従事するものとして全てを包容するように聞いてはいませんが、基本的には嫁の身体の状態は把握するようにしています。
自分は子供がかなり好き!もちろん責任を持って子供を育てる気持ちは誰よりも負けないと思うほど持っています。
「社会人になって安定したらこの人と結婚して子供もできて生きていきたいな」
と思っていましたが、子供ができにくい身体などは漢方を勉強するまであまり意識せずに生活してましたが、
結婚する辺りと漢方の勉強し始めがかさなり、不妊の方も多く目にするようになりました。
よく考えると嫁は不調を抱えていることが多く、初心者ながらに見た舌の状態も健康とは言い難く
舌が割れ、地図舌といって苔が円形に剥がれてムラがあり、取れたところが白っぽいところと赤くなっているところのムラなどあったり
舌横に歯型がついているなども見られました。
脈はなんでか痩せた身体に舌も色褪せたり亀裂など見られるのに対し、かなり力強い脈。
その時は勉強し始めで、あまりしっかりした舌の見方などもできず、
「裂紋があるから陰虚」「舌横に歯型があるので浮腫み→水毒」「舌色のムラは薄いところは血虚」
などと、部分部分の不確かな情報を見て、この人は妊娠できる身体なのか?!と認識するようになりました。
妊活を始めて上手くできない場合、特に女性の精神負荷は男の想像を絶するものだと思います。
なので、少しでも改善を試みるとして当時の考えで
「腎陰虚→水の調整不良」と考え、貧血症状なども血の中の水分過多により薄まっている血虚と考え
基本は補腎陰薬を主体にお出ししました。あと少し当帰剤と補陽薬。
当時、生理の状態を聞くことに抵抗感があったので聞いてなかったですが
嫁も当時のことはあまり覚えていないとはいっていますが、そういうものを飲み始めてから
経血に含まれていた血塊が減って色が明るくなった、などあり、鎮痛剤常備だったのが飲まなくなっているようでした。
飲ませながら当時飲ませた後のことは気にしてなかったですが(なぜ・・・)
いざ、子作り開始!
1周期目・・・陰性。
健康体の男女で排卵などのタイミングがしっかり合っていても、1周期目で妊娠する確率は20~25%と言われているように
正常でも平均して4~5ヶ月かかるのであまり気にしていませんでしたが、嫁はかなり凹んでいました。
もう出来ないのかな・・・
とかなり傷心状態。まだまだ、わからんよ、といいながら、自分ももしかしたら・・・と思いながら2周期目。
陽性。しかも2周期目はそこそこにタイミングずれていたと思ったのに。
ふぉーっ!妊娠しました。
でもその後も油断はままなりません。
8週目ほどになると強くはない方と思いますが悪阻(つわり)も出てきて辛そうでしたが
舌を見ると、前に見た地図舌がより酷くなっている・・・orz
こんな舌見たことナイYO!!と思うくらいすごい地図舌でした。潰瘍のようになっていました。
腎陰を補うことはしていたので、合ってるんだよね・・・?と思いながら少し自信が揺らぎましたが、補腎を続け
結果奥さんとしては悪阻に不安に胎動の痛みに腰痛に尿道や腸へのキックやら陣痛やらで
かなり大変だったと思いましたが、何とか無事出産。
立ち合いました。
出産に立ち会い、何よりも沸き起こった感情は「おつかれさま」と「ありがとう」。嫁への感謝でした。
立ち会う前は”産まれた命の誕生”に感動するのかなー程度に思っていました
そちらの感情はほぼなく、必死に力んで出産している嫁を見、また出産しきった嫁を見て
「おつかれさまでした」
それしかなかったです。代わってやれない苦しみを耐え抜いた嫁はとても偉い!
人と比べるのは重要でないです。嫁はとても頑張ったと、その瞬間に理解できました。
「”言葉”ではなく”心”で理解できた」
嫁の苦悩とペッシの感覚が同時に心で理解できた瞬間でした。
「ありがとう」
同時に、自分を同様に産んでくれた母にも感謝しましたし、世間の母親全てに同じことが言えるんだと
母親は凄いことをしてきたんだという気持ちが身体を駆け巡りました。
その衝撃は今も忘れません。
もちろんそこで終わらず、産んでからは1ヶ月強は昼も夜もなく母乳を上げ、泣いたらなだめ、自分の時間は全くなくなる生活も始まります。
出産は
”そこまで妊娠できる身体でいてくれたことに感謝”
”身籠ったことに感謝”
”母子ともに無事に出産したことに感謝”
”それからの育児に感謝”
過去に現在に未来に感謝な出来事でもあります。
スゴイ。
もちろん育児は父も重要なので、嫁に放り投げるでなく、それまでの感謝を返せるように奮闘しています。
産後は例によって芎帰調血飲第一加減の1ヶ月の服用とその後は同じように補腎したり補陽したり補血したり補気したり理気したりしながら
していたら地図舌はとりあえず落ち着き
また二人目が欲しいと思いトライをするとこれまた2周期目で妊娠陽性が得られました!
二人目も同じように地図舌全快でハラハラしましたが、無事出産。感謝。
子供を同じように希望し愛せる家庭に、コウノトリが訪れますように・・・
症例かは不明。。