妊活の知恵倉庫
今日は症例。
40歳でクリニックに通いながら妊活するも、なかなか陽性が得られない状態で来局。
特に目を引く症状が、
「排卵前と生理前~生理中になると下腹部の痛みも出るが、それよりも鎖骨部がひきつって激痛が生じる。夜も眠れない」
という症状がありました。
またオリモノの状態を確認すると、昨日の記事で書いた(PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)) の症状にあるように
「水っぽいオリモノが、他人と比べるとわからないがかなり多めに出ている」
という症状がありました。そのオリモノのピークは排卵前もですが、不定期に多くなることもあったようです。
また、前の症例(人工授精をやめた後に妊娠に導けた症例 ~今では3児の母~)の方に負けず劣らず白っぽく
声も小さく精気が弱い印象の方でした。これまた脈が弱い。でも弱いというより柔らかく押すと少し張りも感じました。
舌の歯形は強めについており、フニャっと柔らかい舌で白抜けて、舌先のみやや赤味がありました。
体つきも痩せてはいますが、部分で見るとふくらはぎと瞼(まぶた)がむくんでいるような状態。
また、基礎体温は全体に低めであったことと、高温期と低温期の差が少ないこと、高温期への切り替わりが階段状で遅いこと
相対的に高温期が短いこと、低温期で波形だったことなどが見られました。
排卵時に鼠径部が痛むことと、また鎖骨部の痛みが連動して強いこと、またオリモノが多かったり
舌や各部分のむくみからやはりリンパ系の問題があることで卵の成長が芳しくないと考え、PCOSの可能性も伝えました。
ですので、今妊活中のクリニックで調べてもらったらと伝えると
後々に調べるとやはりPCOSであり、卵管水腫もあり、子宮筋腫(3cm)もあったとのことでした。
筋腫は位置的に問題ないため経過観察、PCOS、水腫は妊活に関わるため、その治療の方向性も考えていく形となったようでした。
僕としては”妊活中で人工授精しているのに、こちらが検査を提案しないとそんなこともわからないの?!”
と衝撃はありましたし、わかっていなかった間にしてきたことの虚無感はすさまじいものだったと思います。
話は戻りますが、検査の提案はしましたが、漢方を初めて出した時点では、こちらとしてはそうなっているであろうとわかりましたが
実際に診断はされていない状況。
ホルモン剤などを使用していても思うように高温期
こちらとしてはその問題を解決することが妊娠への大きい一歩と考え、
身体から現れているサインに合わせた水毒を解毒する漢方を出しし、
基礎体温の波形に見られる気鬱を取るものを微量、また気血の虚を補うものをそれぞれ配合しお出しした。
この方は金額に関して制限があったので、本来使用したいお薬でなく、縛りはあったものの
次の予約で来られた時には
「排卵時の鎖骨の痛みが全くなくて、久々に排卵日にグッスリ眠れた!」
と驚きと喜びの言葉をもらった。
こちらもそんなにすぐ反応が得られたことにびっくりしたが、より驚いたのは基礎体温が凄く綺麗になっていたことでした。
先ほど色々書いた基礎体温の治すべき点がほぼ治り、低温期の波は安定し、高温期への切り替わりもすぐに変わり
温度差も良好などの状態が見られ、高温期の日数も14日と理想の状態になっていた。
↓解説なし
↓解説記入してみた
写真の基礎体温表は現在のものでなく、一時西洋薬を止め、漢方に切り替えて飲み始めて15日目での基礎体温の写真ですので
その後はその周期にもよりながらではありますが、わりと理想の形に安定している状態です。
こんなに良い状態にもっていけたからといって妊娠に至らないのが妊活の難しいところだが、
確実にこの状態を続けていくと妊娠できるであろう。
また漢方服用を初めてからの変化としては、飲み始めて数日でオリモノがドロッと出た日があったようで、
その後は逆に今までのオリモノの量が減少し、排卵前に増えはしたものの依然と比べるとかなり少なくなったようでした。
足のむくみの軽減も感じ、目元のむくみもスッキリしていました。
舌はマシになったものの、歯形がありフニャっとしていましたが、継続することで緩和していくと思います。
一時のオリモノにみられるように、身体から水毒が抜け、色々な症状が緩和したと考えられます。
本人としては鎖骨部の痛みはなんだったのか、というのが何よりのようでした。
医師に聞いても「妊活に関係ない」という状態だったらしいですが、排卵期や月経前に明らかに強くなるので
痛みの苦痛もですが、不安も強かったようです。その点が解消されただけでも確実に妊活としても大きな一歩です。
その周期の生理は生理痛は出たものの、症状はかなり軽く、下腹部が重たいかな?という程度で
今まで水っぽい淡い色合いだった血の色が鮮血で綺麗な赤が濃くなっていたとのことでした。
そこでまた戻ります。そういう良い状態変化がありましたが、
西洋薬は控えていましたが、検査だけはこちらが勧めていたので時間があるときに検査した結果
PCOSや卵管水腫、筋腫などが見つかります。
その都度身体の状態などによって漢方を調節したいところでしたが
医師としてはすぐにPCOSや水腫は取った方が良いと判断し、片側の卵巣と卵管を取ってしまいます。別に悪いとは言いませんが。
入院中などはこちらの出している漢方も飲めなかったらしく、漢方を飲んでいない時の排卵期は
以前ほどではないですが、鎖骨部の痛みはまた感じたようで、激痛ではないものの眠るときの妨げになる程度は痛くなったらしく
退院してからはまた服用再開することでその後の鎖骨部痛なども出ずに落ち着いているようです。
また漢方を飲むまではホルモン剤を使用していても基礎体温などが整っていませんでしたが、
漢方を飲んでからはホルモン剤がなくても整っていたり、卵の成長も問題なくなりました。
ですが、そういう状況でもホルモン剤を出すのがお医者さん。うーん。
人工授精が上手くいきますように!
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過去に思いを伝えられなくて
行動できなくて後悔している経験があるなら、
今のその踏み出せない一歩が未来の後悔とならないように。
その一歩を未来のあなたの赤ちゃんは待っているのかもしれません。
あなたのその一歩をお待ちしております。
一緒に未来のあなたと天使の笑顔へ歩んでいきましょう。
心はいつもあなたの隣に。
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