妊活の知恵倉庫
たまにやります、こちらにいただいたご要望の声にお応えしていくコーナー。
今回は”風疹”について書いていきます。
風疹と妊娠
風疹は耳や首周辺の発疹やそれに伴う痒み、発熱、リンパ節の腫れで、また3日ほどで緩解していき、1つ1つの症状も強くないため、症状自体は気にするほどのことはありません。
ですが、こと妊活中の方に関しては”風疹”に対しての抗体を持っているかどうかはとても大事な要素です。
妊娠中に風疹に罹患してしまうと、胎児の臓器形成過程で負担がかかってしまうリスクが増大してしまうからです。
具体的には、先天性の心疾患や白内障などの眼疾患、難聴などの耳疾患など、心・眼・耳の形成段階での影響を受けることが多いため、妊娠初期(~14週目辺り)での罹患が何より胎児への影響が大きいです。
その対抗策としては、西洋医学の発展に感謝の”ワクチン”です。
つまり、風疹に罹患しない防御法を身体に覚えこませておくことで発症しません。
風疹自体は妊婦と胎児への影響が懸念されるので、少し流行しただけでもニュースになることが多いですが、流行っていなくても周りに保菌者は案外多いです。
しかも風疹は無症状で保菌状態ということも結構ありますので、流行ったから気を付ける、などでなく、
まず今、自分が風疹に対しての抗体を持っているか調べるべきです。
また予防接種後、効果を発揮するのが2ヶ月後以降であるため、予防接種後2ヶ月の妊活は避けましょう。
2019年現在の時点で、30歳以下の人は子供の頃に風疹ワクチンを2回受けることが義務だったため、ほとんどの人に抗体はあるようです。
30歳以上の方は、1回のみのワクチン注射だったため、抗体の力が落ちている可能性が高いです。
理屈ではそうですが、実際子宝相談にのっていると、「抗体があるはずなのに、調べてみたら基準値より低下していた」という人は案外多いです。
経験では1人目の妊活時は問題なかったのに、2人目の妊活時に抗体が基準値以下になっている人もいました。
早い人は3~5年ほどで抗体力が減少してしまうこともあるかもしれません。
念のために血液検査にて調べてもらい、もし万が一基準値より下回っている場合は、風疹の予防接種しましょう。
また風疹罹患者は30~50代の男性に多く、奥さんが抗体があるからといって安心せずに、男性もしっかりと抗体検査&予防注射しましょう。
ヒトパピローマウイルスの予防注射(子宮頸がんワクチン)のように懐疑的な予防注射もありますが、風疹の予防接種は未来の子供たちを守るとても大事な行動です。
大丈夫だろう、めんどくさいなどを理由に子供に障害を残さないようにしましょう。
我が青森(←青森の風疹に関しての助成にリンク)では妊活中であると夫婦ともに風疹の抗体検査&予防接種でかかった料金は助成対象です。
他の地域でも同じような行政サービスがあると思いますので、ぜひ、風疹に対しての抗体を持っているか調べ、低い場合は予防接種しましょう!
今回は風疹について書いていますが、ただの風邪であっても妊娠中は治す力も落ちており、薬も赤ちゃんへの影響も考え服用できなかったり、子供の赤ちゃんへの影響を心配して不安になったりと、とてもツラいです。
過去にも風邪をひいてしまい、咳が長引いて咳きこむたびに身体に力が入ってしまうのが子宮筋の収縮にも繋がったためか、流産してしまった例もありました。
なんにせよ何も罹患しないに越したことはありません。
妊娠しそうな時期~妊娠初期は母子ともに不安定なので、手洗い・うがい・マスクは徹底し、あとは根本的になるべく人の多いところに行かないなどの少しの注意や一時の我慢で救える命は多くなるかもしれません。
あなたが赤ちゃんに会える日を、また子供たちへの障害が少しでも少なくなるように、皆で学んでいきましょう。
今回のお話もご要望に合わせましたが、誰でも何か知りたいことなどありましたら、メッセージでのやり取りや、それが大多数へ知ってほしい内容であったら今回のように記事としますので、お気軽にお問合わせください。
心はいつもあなたの隣に。
青森県青森市 完全予約制(電話相談・メール相談可)の
漢方相談・妊活応援 平成堂薬局 櫻井 大輔
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