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2019-07-11 13:40:00

不正出血で病院を受診する人は結構いますが、大体が「出血原因がわからないから経過観察」で終わります。

 

当人も始めは気にしていても、その内それが当たり前になって気にしなくなる方も多いようです。

 

西洋医学的には子宮内膜症レベルの疾患や出血原因となるポリープの存在がある場合は処置しますが、

 

それ以外の場合は一時的な止血をするだけで特に根本的な治療法がないため、

 

今回はそういった明確な原因がわからないタイプの不正出血の原因と対策を東洋医学的に書いていこうと思います。

 

 

不正出血とは何か?

不正出血・・・月経、出産などの正常な時期以外で起こる女性器からの出血のこと。(wikipedia参照)

 

生理は本来3~7日ほどなので、8日以上にダラダラと続く場合が不正出血と呼ぶか月経による出血と考えるかなどの境目は曖昧ですが、

 

本来は出るべき時でない時期に出血しているという点では不正出血の仲間と個人的には考えています。

 

病名、症状名にとらわれず、身体から出ているサインとして捉え、妊娠力を上げていきましょう。

 

 

 

不正出血では

 

生理がなかなか終わらずダラダラ止まらない出血

 

排卵期に見られる出血

 

本格的な生理出血が始まる前に見られる出血

 

その他(月経周期内で、特定のパターンに依存しない)の出血

 

この4つのパターンです。

 

それぞれの原因と対策について書いていきます。

 

 

①生理がダラダラと続き、スッキリ終わらない不正出血の原因

このように8日以上生理出血が続くことを、東洋医学では「経期延長」「月水不断」「月水不絶」などと言います。

月経のことを月のものと表現し、その水を経血と表現しているのですね。

 

このタイプの不正出血は”気虚””血瘀””血熱”、この3つが主な要因となりますが、

 

”血熱”は熱源が”陰虚火旺”によるものか”湿熱”によるものかも分別されます。

 

それぞれの原因とその治法を解説していきます。

 

 

気虚タイプの不正出血

まずは気虚タイプについてですが、それを考える前におさらいです。

 

月経はなぜ起こるのでしょうか?また、経血の役割は何でしょうか?

経血は体内にある時は、子宮内膜といって受精卵が根付く土台であり、また胎児が成長するために必要なベッドです。

1ヶ月(28日)毎の周期で、着床できなかった場合に新しいベッドにリセットするため、その使われなかったベッドが月経血として外に排出されます。

 

古いものを捨て、新しいものを備える。

 

1ヶ月周期で捨てるというと、まだ古くない感じがして何となく悪い印象を受けますが、ようは”新陳代謝”です。

 

内膜にとっての1ヶ月は、ベッドでいう何十年という寿命です。

 

赤ちゃんを育む環境作りのために、この血の出入りの管理は欠かせません

 

 

 

ここで戻りますが、気虚タイプの場合は「捨てるときに捨てる!」ことが出来ていないのです。

経血を3~7日間で出し切るパワー(気)が不足(虚)しているために、ダラダラと続いてしまいます

 

暗い色の血が続く場合は気虚により月経期に出るべき出血が出ていない状態

 

また明るい出血が少量ずつ続く場合は、新しい保持すべき内膜(血)が漏れ出ている状態です。

 

血の色こそ違いますが、この2タイプは同じ気虚型です。

 

これらの気虚タイプは、気虚自体の問題よりも、出血によっての貧血が妊娠力を落とす可能性があるので、根本である気虚を処置しつつ補血も合わせることで、妊娠力を上げる必要があります

 

これを治すのは補中益気湯帰脾湯などの補気をベースにお薬を考えていきます。

 

血を補ったり、血滞を改善する当帰剤を合わせることもあります。

 

 

血瘀タイプの不正出血

ここで、瘀血血瘀の違いを一つ。

 

血瘀は血行不良が極まった状態。

 

瘀血は血瘀状態により生じた血だまりを指します。

 

渋滞事故を例にすると、血瘀は全体の渋滞状況を指し、つまり巡りの悪さを意味し、瘀血は事故現場です。

ストレスや寒さで血行障害が起きている状態を血瘀それにより出来てしまった血塊を瘀血と言います。

 

混乱する時は気滞水滞血滞などの字と置き換えると良いでしょう。

 

血滞→血が滞った状態

血瘀→血が瘀(停滞)した状態 

瘀血→瘀(停滞)した血

 

こんな具合です。

 

世間では”瘀血”ばかりが浸透し、血瘀の状態も瘀血と表現する人も増えていますが、場合によっては混乱を生むので、脱線して説明しました。失礼。

 

 

 

血瘀状態、つまり血行不良状態が続くと血が溜まってしまう場所、血が行き届かない場所などのムラを生みます

 

そうすると、溜まった血が行き場を失い、不正出血に繋がります

 

上でも書いた交通事故を例にすると、高速道路で事故があるとどんどん車が溜まっていき、

 

中には車の動きの悪さに耐えられず、本線以外の下道で進もうとする車無理な運転をして車線外のスペースを走ったりする車がいます。

 

つまり、本線(子宮)から車(血)が漏れ出てしまいます

 

このように、血瘀が原因で通常ではないタイミングでの出血が起こってしまうのです。

 

 

 

この状態に対しては血瘀を引き起こす状態実際に起きた瘀血の質五臓や寒熱も含め見極め、それらに対応した活血剤・駆瘀血剤の生薬・方剤を出し、血の汚れを取ることで不正出血を治していきます

血の汚れが取れて一時的に出血が改善しても、血を滞らせている原因があるのであればそれを治さないと繰り返してしますこともあるため、瘀血の処置だけでなく、血瘀原因に対してアプローチしていく必要もあります。

 

 

 

また、瘀血は、放置してしまうと瘀血がさらなる血瘀を生み、また瘀血を拡大させるなどの悪循環も生むため、早めに治していきましょう。

 

子宮内膜症も血溜まり症状なので、想像つくと思いますが瘀血そのものです。

 

それを放置するとどんどん広がり、月経困難症状が酷くなるなどはこういったためです。

 

 

 

明日は、残る①の原因”血熱”(湿熱と陰虚火旺)と②~④の原因と治法を書いていきます。


 

 

 

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