妊活の知恵倉庫
卵子の質に影響する三焦(リンパ)の循環不良原因について臓腑の関係からまとめました。
しかし、それらの臓腑の影響を考え、負担を減らしても、ある大きな要因で水分代謝に異常が起こってしまうことがあります。
それは”老い”です。
↑図のように、若いほど体内の水分比率は多く、年齢と共に水分は枯渇し、渇いていきます。
生まれたての赤ちゃんの肌は何とも言えないふくよかな肌質であり、10代の頃の肌はピチピチしていますが、加齢とともにハリが失われ、徐々にシワが目立ち、皮膚は固くなっていきます。
そこにいくら水を与えても赤ちゃんのような肌に戻れないように、水を与えるだけでは細胞の水分量を保つことはできないのは、年齢を重ねるごとに水を保持する器が自体が小さくなり、いくら水を入れても漏れ出てしまい、むしろ過剰な水分摂取は老化(器を小さくすること)を助長してしまいます。
肌の水分だけではありません。
赤ちゃんは関節がとても柔軟で、無理な体勢も全く痛がらないことや、子供は凄い体勢で寝ていても次の日に負担になることはありません。
大人になると、少し首を曲げて寝たくらいでも寝違えて数日に渡り筋を傷めたり、高齢者になると関節は痛み、軋み、曲がっていき、可動域が狭くなり、腰もどんどん曲がっていきます。
若い頃に比べると機敏な動きも出来ず、ふと自分の老化に衝撃を受けることもあるでしょう。
また見た目だけでなく、耳が遠くなったり、老眼や視力が悪くなったり、喉が渇きやすくなるなどの老化症状も多くの方に見られます。
老化=”渇き”
これらの加齢に伴う身体の変化は全て”潤い”不足によるものです。
老化と共に徐々に”身体の潤い”が無くなっていくので、関節のクッション・潤滑油が減ってしまい痛みやキシみを生み、乾燥することで肌のハリが無くなりシワが増えていきます。
老化と共に耳が遠くなるのは耳の中のリンパ液が枯渇することで生じ、老眼や目が見えにくくなることはレンズを調節する筋肉の潤いがなくなることでピントの絞りなどが上手くできなくなるなど、加齢による症状は全て陰虚(潤い不足)からきていることが分かるでしょう。
老化=”渇き(潤い不足)”は妊活においても同様です。
若い卵子細胞は水分が十分にあり、ハリ・弾力があり、あらゆるストレス・ダメージを跳ね返す力があります。
一方で実年齢が高かったり、養生していない身体は実年齢以上の負荷が卵子にかかっているため、卵子細胞は老化し、つまり水分が失われてしまいます。
卵子を育てるための空間を満たしているリンパ液は不足し、また卵子内の水分も少ないと自ずと卵子の質が低下します。
すると過敏な状態に育ってしまい、刺激があると壊れたり染色体異常を起こしてしまったります。
そのことが年齢と共に妊娠率の低下や流産率の上昇の原因となっているのです。
コップの水を守るには
卵子の水を守るために、まずはコップの中の水を守る方法を考えてみましょう。
目の前に半分ほど水が入ったコップがあり、「その水を1ヶ月間預けるから、1か月後に同じ量だけの水を返せ」と言われたらどうやって過ごしますか?
今までの経験では、『蒸発して無くなった分の水を補充すれば良い』と答える人が一番多いですが、その方法はより多くの水分を蒸発させることになります。
例えば唇が乾燥した時に舌でペロッと舐めた場合、一時的には潤ってもその後の乾燥が前より強くなったり、お風呂に浸かった後は肌が潤っているかというと、入浴後の水分をしっかりとふき取らないと乾燥が強く出てしまいます。
単に水を補うことは、その後に一層の乾燥を生むこともあるのです。
次に多い答えが『蓋をする』or『ラップをする』であり、これが正解です。
お風呂上りに何もしないと肌はとても乾燥すると書きましたが、お風呂上りにしっかりと保湿クリームを使用するとどうでしょう。
一日の中でも一番プリプリでハリのある肌になると思います。
これは自分の水分をラップしているような形で、もっと厳密にいうと水に油の膜(ラップ)を作ると良いのです。
(↑この油は多すぎますが)
保湿クリームも水っぽいものでなく、ある程度油分を含むものじゃないと潤いを保持できないでしょう。
油も少しは揮発しますが、水に比べるとほとんど揮発しません。(疑う方は少量で良いので水と油の膜はってものを放置して様子を見てください)
つまり水分を覆うように油の膜が存在すると、水分を外側に蒸発させないようにすることができ、アンチエイジング、つまり『老化=潤い不足』を回避できるのです。
人の身体の乾燥(老化)は膜(陰)が守る
それは漢方の成分でいうと”腎陰”薬に当たります。
例えば地黄、阿膠などの膠成分などもそうですし、不足しがちなω‐3の不飽和脂肪酸も膜構造を強化する性質がある為、立派な滋陰剤の一つだと思います。
また、油(脂)は肉やてんぷらなどの食事にも多く含まれますが、脂濃い食事は胃がもたれやすいように、腎陰剤の使用は胃もたれを生むことがあります。
その原因の一つに脾陰虚故に腎陰剤を汲み上げられず、もたれや消化不良をもたらしていることがあり、その時は脾気を上げる人参と脾陰を補う白朮、黄精、ヨクイニン、百扁豆などで助ける必要があり、処方でいうと参苓白朮散や啓脾湯などを使用します。
また肺は皮膚においては一番表側を司るように、膜においても一番表層の潤いに関わる為、肺陰では沙参、麦門冬、玉竹など、処方でいうと沙参麦門冬などが必要となることもあるでしょう。
サプリメントと漢方薬での滋陰することの違い
関節痛用のサプリに良く配合されているコンドロイチンやグルコサミン、ヒアルロン酸や、美容(アンチエイジング)にもコラーゲンやヒアルロン酸などが多用されますが、これも潤いの素材です。
素材としては悪くないのですが、中にはそれらを摂っても全く効果を感じない人もいます。
それは、一度それらが分解・吸収され、必要部位に運ばれてから再構築されると効果が出ますが、①吸収率が悪い②再構成できる力が無い③必要部位に運ばれない(血行不良)などが原因で効果が出ないことがあります。
その点、漢方薬は滋腎陰生薬の単独使用でなく、そこに消化吸収を高める生薬、再構成する機能を高める生薬、血行を改善する生薬などをバランス良く配合されたものなので、ただのサプリメントよりも効果があるでしょう。
妊活での潤いでいうとプラセンタやすっぽんコラーゲンなども卵子の潤いに関わるものですが、それだけ単独でも効果は感じる方も多いですが、それに吸収率を高めた子羊袋や亀齢寿、亀鹿二仙膠などの方がより有効です。
しかし、漢方薬だけでは補えない滋陰剤もあるため、上手く状況に合わせ使い分けるとより良いでしょう。
関節痛などにつかうグルコサミンなどは、本来の形から吸収する際に分解されるため、意味がないといったことをいう人もいます。
ですが、現実的にその服用で痛みが改善した、軟骨が増えたなどの例はたくさんあり、移動するために一度パズルを崩しても、再度パズルを再構築する力があれば、それは問題ないのです。
ホルモン剤過剰は渇き(老化)を生む
ホルモン剤をむやみやたらに使用することは、卵巣の疲労を生み、老化に繋がります。
しかし、時にホルモン剤がないと妊娠できない人がいることも事実です。
その場合は、ホルモン剤の使用を過度にならないようにしながら、漢方で潤いを補助し、よりホルモンの感受性を高めて効率を良くすることが大事であると考えています。
もちろん、ホルモン剤が合わない人の場合は、ホルモン剤を使用せずに自分本来のホルモンの力を活かす漢方を使用するなども臨機応変に対応します。
現代の不妊治療は、妊娠力を高める治療と称していますが、一時的な妊娠力向上が主であり、先を見据えた治療でないのが現実です。
一時的に妊娠力を高めた時に成功すれば良いですが、なかなかそうもいかないのが現実で、次こそは!と繰り返し、気が付くと連続でホルモン剤を多用してしまっていることも多いでしょう。
そうすると、気が付くと妊娠力が下がってしまい、不妊治療で前に進むはずが後退していることもあったり、道に迷い、赤ちゃんは欲しいのに、欲しい気持ちの分だけ妊活全てが負担になってしまうでしょう。
医師と自分だけではそのコントロールは難しいので、子宝漢方薬剤師の私で良ければ、いつでも力になります。
私の拙いブログを読んでくれた
あなたに感謝です。
また、このブログを読んでいただいた
出逢いが
あなたの妊活を少しでも明るいものとし
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