
妊活の知恵倉庫
2020-06-26 17:30:00
前回↓
の続きです。
前回は胃腸の汚れが肌の汚れになるだけでなく卵巣にまで影響し卵子の成長を邪魔したり、
排卵障害の原因となりPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)になってしまうこともあるという話でしたが、
今回は直接生殖力に関わる”腎”の衰えと肌荒れの関係についてをまとめていきます。
フェイスラインのニキビ=子宮・卵巣の働きが悪い
不摂生やストレスの影響で子宮や卵巣などの生殖機能が低下するとホルモンバランスが乱れ、
女性ホルモンが減り、逆に男性ホルモンが増加してしまいます。
すると、男性のヒゲが生えやすいところの皮脂が過剰に分泌して部分的なニキビを生んでしまいます。
それがフェイスラインが主であるため、大人ニキビと言われるものはフェイスラインにできやすいです。
つまりフェイスラインにニキビが出来る人は女性ホルモン↓男性ホルモン↑の状態であり、
それに伴い卵子や子宮内膜の質が低下、そして妊娠力が下がってしまっているということです。
ほとんどのニキビは体内で熱が産まれ炎症が起こることが中心ですが、
フェイスラインに出来るニキビはあまり赤味などの炎症は強くなく、むしろ紫色などのクスんだ色であったり、
治った痕がシミの様に残ったり、治るまでが頑固で治ったと思ったらまた同じところに出来るなど
炎症はあまり強くないけれど頑固で治りにくいといった特徴があります。
体内で熱を発生したニキビの場合、炎が自然と収まる場合もありますが、
ホルモンバランスは一度崩れると悪循環となってしまうため、自分の身体を見直さないと改善していきません。
生殖機能が低下している原因は睡眠不足、ストレス、冷え、乱れた食事が主であり、つまるところ不摂生により出てくることがほとんどです。
月経血も綺麗なものではなく、血塊があったり、血色は暗く、サラサラとした質でなくネバつきも見られることが多いでしょう。
フェイスラインニキビは、ニキビの薬でなく補腎&活血
このタイプは皮膚表面の炎症でなく、身体の中のホルモンバランスに原因があるため、
ニキビのお薬を使ってもあまり効果のないタイプとも言えます。
漢方でも十味敗毒湯や清上防風湯のようなニキビを治す解表剤は使用せず、
生殖機能を高める漢方薬とそれに伴う血の巡りを改善していくことが重要です。
つまり「フェイスラインのニキビにはこの漢方薬!」と決まったものはなく、
身体に合った子宝漢方を飲んでいると自然とフェイスラインのニキビはできなくなっていきます。
実際、妊活において「生理前に肌が荒れる」という症状を抱えている相談者はとても多いですが、
私の経験では9割以上の方が数ヶ月間漢方を飲んでいくうちに「そういえばニキビが気にならなくなった」と感じられています。
子宮の機能改善は体感しにくいものですが、内臓の鏡と言われる皮膚が綺麗になることで、
身体の中が変わっていると感じ、妊娠力の向上に自信を持たれる方は多いです。
そして、その状態が続いていると、自然と子宝にも恵まれていきます。
普通、ニキビなどの炎症症状なら、部分的にでも冷やす漢方を使うことが多いですが、
フェイスラインのニキビに関してはむしろ”身体の中を温める”生薬を使用することで炎症状が治るのです。
炎症症状に対して温めるお薬を使うと炎が治まるって不思議に思いませんか?
なので表面だけでなく、色んな側面から身体を見つめ直すことが重要なのです。
『ニキビ』『肌荒れ』『吹き出物』などの症状や病名でだけ括らず、どこにどのように出来たのか、色や痛みはあるのかなど
もっと身体から出ているサインを受け取ってあげて、自分の身体のことを知りましょう。
あなたもヒトと括られることに間違いはありませんが、ヒトの中でも誰一人として同じ人は居ないように個性があるはずです。
人それぞれの性格、身体の状態、治療状況に合わせ、
子宝漢方や食事、運動、睡眠、冷え対策など、誰の真似するわけでなく自分に合った妊活方法を見つけ、
あなたの幸せに歩んでいきましょう。
私は、いつでもその”あなただけの妊活”をお支え致します。