妊活の知恵倉庫
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現代医学での流産予防
西洋医学では、赤ちゃんを育む高温期を維持するために黄体ホルモン剤・HCG注射などの使用や、
張りが見られる場合は張り止めのお薬、稀に出血時には止血剤を出すこともあります。
ですが、これらは流産予防とはならず、むしろ止血剤は見た目としての出血が無くなったとしても
体内での血栓が出来やすく、赤ちゃんへの血行不良のリスクも上がる為、むしろ流産リスクが高まるともいわれています。
他に病院で出来ることと言えば絶対安静の為の入院だけであり、
またその対応も切迫流産状態、つまり赤ちゃんがかなり危険な状態になってからの後手の対応しかありません。
「なぜ前もって予防しないのか?」と思うかもしれませんが、
現代医学でベースとされている西洋医学は元々がそういう予防の考えのない医学であり、
それは医療機関だけでなく、世間一般もそういった後手の対応が当たり前になってしまっています。
コロナウイルス一色となった今年も始終「予防予防」とは言いますが、
病院に行ったら医師がかからないようにするわけでなく、自分で自分を守るしかありません。
あくまで西洋医学が動き出すのは”異常事態が起きてから”であり、
西洋医学にとっては、「予防は医学ではない」ようです。
月経痛で悩んでいる方も、痛み止めで誤魔化すことしかせず、
痛みが治まったらどうでもよくなってしまう方が大半でしょう。
月経痛が治まってからも身体のことを考え、
「なぜ痛みが起きていたのか」、「なぜ治まったのか」、「この変化は良いことなのか」などを考え、
これからの月経や自分自身の身体について前もって行動する人はとても少ないのが現実です。
東洋医学と流産
元々が疾患・病気の根治や予防を根本とした考えの東洋医学では、
「病気にならない身体作り」のように
「妊娠しやすい身体作り」や「流産しにくい身体作り」が得意であり、
それは母親の身体だけでなく、産まれてくる子供も元気で健康な身体作りを助けるものとなります。
「遺伝子(染色体)異常がある場合は、流産予防しても仕方ないのでは?」と思う方もいるでしょうが、
染色体異常も酸化ストレスの負荷によって左右されます。
その染色体にダメージを及ぼす酸化ストレスの代表的な原因が”老化”です。
基本的にはその老化は東洋医学では”腎虚”といって腎の衰えと考えますが、
他の臓腑の機能異常や、気・血・水の盈虚通滞、寒熱、陰陽などが酸化ストレスを産み、
生成された卵子や精子の細胞にダメージを与えることで染色体異常となっていると考えています。
それが個人によって理由は異なるため、体質に合わせた漢方薬が必要になるのです。
老化と漢方
老化は妊活に関わらず、誰しもに常について回る問題です。
「漢方は流産予防が得意」と前述しましたが、実はこれにも限界はあり、
漢方を飲んだからといって二十歳の頃の子宮の状態や肌の状態に戻ることは不可能です。
ですが、養生の為に漢方を長年飲んでいる方や、正しい生活習慣を過ごしている方などは
周りの人に比べ若く見え、行動も年齢を感じさせません。
実際に身体や血管、肌年齢は実年齢よりも若い状態であることが多く、
生殖年齢もそういったことに付随して若い状態を保てております。
AMHの低値(卵巣年齢が高齢)などで、実年齢よりも生殖器年齢に負担がかかっている場合は、
今の身体の状態がそういう環境を作ってしまっているということで、
その環境を見直すことで改善出来得る、つまり若返り得るということでもあります。
50歳以上で閉経してしまっているのであれば、それを戻すことはできないでしょう。
どうしても年齢により、尽きてしまったものを復活させられないこともあります。
ですが、30代~40代でも1度は閉経してしまったものの、その原因が身体の準備ができていなかったためである場合に
身体を整えることで月経が再開し、しかも妊娠できた例もあります。
「今やったことに対して今結果が出なければいけない」と思うのであれば漢方は向かないでしょう。
ですが、今やったことが1年後、2年後、3年後の遠くない未来のためを思い、行動できた方は
今よりは確実に笑顔な自分でいられるでしょう。
その笑顔の為に、私は子宝漢方相談に尽力しております。
100%が保証できないからといってやる価値がないと思うかどうかはその人次第でしょう。
なので、無理に勧めることもしませんが、こうしてブログを書いているのは
知らないで後悔するよりも、選択肢として知った上で行動して欲しいと考えているためです。
今までの不妊治療でも100%の保証ということもないように、「世の中にはこれをしたら100%妊娠できる」ということはありません。
そんな世の中でも、自分の選択によって少しでも良い未来に変えられる可能性があるなら、
自分の力で変えていきたいと思いませんか?
きっとそうして得られた幸せはとても大きな幸せとなるでしょう。
漢方で、老化などからの酸化ストレスを過不足なく正常にすることで、
傷のついていない精子・卵子を生み出し
つまりそれが染色体異常を未然に防ぎ、流産率も軽減することに繋がります。
何よりも、自分の行動で誕生するかもしれない命の為に、
そして自分の為に、自分自身の身体見直し、
赤ちゃんが居心地の良い身体作りをしていきましょう。
自分だけでできない、という方はいつでもお手伝いいたします。