妊活の知恵倉庫
2020-10-30 19:30:00
(この記事は約7分で読めます。難解度★★)
婦人科に通い、色んな検査をしたけれど原因が分からない。
そんな人はとても多いです。
不妊の原因を知ること
原因を知った時に受けるショックは
とても大きいものでしょう。
お気持ちはとてもよくわかります。
誰しも
「自分の身体が良くない」という結果は
気持ちの良いものではありません。
ですが、考え方を変えると
原因を知ることは
その壁を乗り越えさえすれば
「妊娠に大きな一歩を踏み出せる」
ということでもあります。
例えば、ホルモン値が異常であれば
ホルモン剤でコントロールすることで
妊娠に繋がったり、
卵管の原因を手術で治すことで
妊娠に繋がるなども少なくありません。
原因が無い時
検査をして
「不妊の原因が見つからない」
普通に考えればこれは良いことです。
が、その後
いくら妊活を頑張っても
”妊娠できない”
こうなって初めて
「原因不明の不妊症」
がやってきます。
原因がわかる時のショックは
白黒しっかりしています。
結果を受け止めることに
時間がかかる場合ももちろんありますが。
ですが、「原因不明の不妊症」は
なんとなく妊娠できない期間が過ぎている内に
自分の心の中に芽生える”不安”です。
気が付いた時には
”時間”も”心”も消耗しているでしょう。
婦人科としても
原因が無いということは
アプローチする方法が何も無いということでもあります。
そういう場合も
基本はマニュアルで
ホルモン剤を使用することが一般的ですが
ホルモンに問題がないことで
問題解決にならず
時には卵巣に負荷をかけてしまい
妊娠力が低下することもあります。
漢方相談において”原因不明”は無い
婦人科で「原因不明」と言われた人も
東洋医学的に見ると
たくさんの改善点が見つけられる場合があります。
例えば
現代医学ではまず血液検査をしますね。
ホルモンの状態を知るなど、
血の成分を分析し、
改善を目指すことはもちろん必要なことです。
血液成分が良かったら
血において問題なし。
現代医学ではそうでしょう。
しかし、東洋医学では
いくら注射器で採った血の成分が良くても
その血が生殖器に流れないと意味をなさないと考えます。
また、成分が良くても
血量自体が少なければ
身体や生殖器を満たすことはできません。
これが東洋医学での
『血虚』や『血滞』、『血瘀(瘀血)』などですね。
繰り返しになりますが
血液検査で問題が無くても
血虚・血滞・血瘀などがあり
それらが妊娠を妨げており
改善することで妊娠率を上げられるというわけです。
不妊治療を見つめなおす
不妊治療
=
赤ちゃんを育める身体への治療
のはずです。
ですが
血液検査は腕の血を採って調べますが
妊娠において重要な子宮内膜の血の状態はあまり気にしません。
調べるとしても
子宮内膜の厚さくらいで
内膜炎などは特別な検査をした人しかわかりません。
病院で経血の状態を聞かれたことはありますか?
血の塊の有無、色、質などを気にされる医師は
どれほどいるでしょうか?
病院の薬を飲んで
経血が綺麗になったことはありますか?
赤ちゃんを育む環境づくりをしているはずなのに
赤ちゃんが育つ子宮内膜環境をである経血の状態を
知らないでおくのは不思議でなりません。
東洋医学の子宝相談においては
欠かせない情報です。
少なくとも
私の子宝相談においては
経血の問診は欠かせません。
もちろん
子宮内膜と同じくらい重要な
赤ちゃんの卵である”卵子”の状態を知ることも大事です。
これは体外受精でもしていれば
現代医学でもわかるところですが
多大な費用がかかるのはご存じのとおりです。
東洋医学では質こそ計ることはできませんが
気・血・水・精の盈虚の状態を知ることで
その人の持つ最大限の質へ
卵子の質を高めることは可能です。
東洋医学的にみると
現代医学の検査には表れない
気・血・水・精の異常や
腎を軸とする五臓の異常は確実に見られます。
つまり、
東洋医学的に見て”原因不明の不妊”はありません。
どんな状態であれ、
原因はわかるしアプローチする方法は必ず存在します。
それは絶対に妊娠できる方法ではなく
確実に妊娠力を上げる方法にはなりますが
妊活において一生の後悔を生まないために
新しい命を育むためにできる
大きな一歩となるでしょう。