妊活の知恵倉庫
不妊治療と身体作り
ホルモン療法、人工授精、体外受精、顕微授精などの不妊治療はとても素晴らしい技術です。
その技術の進歩により、自分の力だけでは届かなかったあと一歩、あと数歩をそれら不妊治療が後押ししたことにより育まれた命はとても多いのですから。
ですが、例えば妊娠初期は心拍確認するまでに大きな壁があると言われていますが
いくら技術が進んでも未だにその壁の高さ(流産率)は変わりないことはご存知でしょうか。
つまり、不妊治療は素晴らしいけれど、不妊治療でできることは
『精子と卵子を出合わせる確率を上げること』です。
不妊治療では受精卵の質の向上や着床後の赤ちゃんの住む環境作りは出来ないということです。
話は少し変わりますが、婚活で例えると、結婚相談所がその役割で、
出逢いの場は設けることはできますが、その後続くかどうかはその人次第でしょう。
いくら不妊治療を頑張っても妊娠できない場合や繰り返し流産してしまう人は、
赤ちゃんを受け入れる身体作りができていないのではないかという考えも持ってみましょう。
卵子の質を上げ、着床してから胎児を流産しないように育む環境を作るのはまだまだ現代医学の力ではできることではなく、日々の自分でしかできないのです。
”命を育む身体作り”は植物を育てた経験を活かそう
緑を育てることは、妊活においての大事な心構えをたくさん教えてくれます。
今回はそれを通して身体作りを学んでいきましょう。
①命が育まれるのは土壌
元気に植物を育てたい時には土の品質に気を遣うはずです。
簡単な観葉植物はそれ用のセットの土を使用すると思いますし、
デリケートな植物を育てる場合は土壌作りが上手くいっていないと
いくら温度管理や光、湿度、温度、栄養があっても上手く育ちません。
そんな土壌作りは数ヶ月、数年単位かかることもあります。
まさかアスファルトの上で植物を育てようと思う人は居ないはずです。
つまり、土壌の品質はこれから育つ命の為にとても重要なものであり
妊活においての土壌は子宮内膜です。
ここで質問ですが、自分の経血の状態について知っていますか?
基礎体温を基に月経周期日数や月経日数、体温などは把握している方が多いですが、
経血の色合い、量、塊の有無や大きさ・数、質などはあまり把握していない人がほとんどです。
当薬局では何度となく伝えていることですが、経血=子宮内膜だったものであり、
経血は赤ちゃんの住む環境を表しています。
怪我した時に流れる血はとても鮮やかなはずですが、放っておくとドンドンどす黒くなって固まりますね。
これは血液から酸素が無くなるためで、経血が暗かったり塊があるということは酸素が通っていないところがあるということです。
そこに赤ちゃんが着床したら赤ちゃんは酸欠となり、酸素は赤ちゃんの成長に欠かせないので、酸欠は成長不良となってしまいます。
妊娠したことが無い(着床したことが無い)と思っている人も、実は妊娠(着床)はしているけども継続して妊娠出来ていないことに気付けていないケースもあります。
結果としては出産に至らないので一緒に思えますが、
『受精→胚盤胞まで成長→着床』の過程が出来ている人と出来ていない人の身体作りは異なります。
受精から上手くいかない場合は卵管や卵子・精子の問題を解決しなければなりません。
着床からの成長が上手くできない場合も染色体という原因もありますが、やはり子宮内膜という土壌作りによりグッと流産率は下がるでしょう。
つまり、身体作りをするということはまずは自分の土壌(子宮内膜)の状態を知ることから始め、
土壌の状態に異常が見られるようであればそれを改善してくことから始まります。
妊活≒温活と言われたり、冷えは妊活の敵と言われたり、運動は妊活に良い、と言われることは
血の巡りを改善することでこの土壌作りをしていきましょうということに繋がっていくのです。
②種の強さ
雑草は種を撒いてもいないのに色んな所に生え、時にはアスファルトにさえ根を下ろすものもあります。
不摂生ばかりしているのに子沢山な家族もいるように、
タバコを吸っていたり、お酒を飲んでいたり、乱れた食事や睡眠不足、運動不足であっても妊娠する人は妊娠します。
この種の強さは①の土壌環境に左右されず、年齢や遺伝的に生殖力が強いことに起因します。
一方で、どんなに気を遣って育てても芽を出さなかったり、すぐに成長が止まってしまうデリケートな植物もいます。
食事や運動などの生活習慣にすごく気を遣っているのに妊娠できない人は強く嫉妬してしまったり、とても歯がゆい思いをしていることでしょう。
この理不尽な状態はこの種の強さの差によって起こっているということです。
正直、このブログをお読みの方は、いくら身体作りしてもこの”土壌に関係ないほど強い種”を得ることは難しいでしょう。
種自身で根付く力が弱い為に不妊治療や妊活をしているのですから。
そうなると「じゃあ身体作りする意味がない!」と思う人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
身体作りをしなくても妊娠する種を持っている人は身体作りする意味はないかもしれませんが、
種が弱いなら種にも土壌にも良い環境を与えることで妊娠できるということです。
弱点を弱点のままにするのではなく、弱点をプラスに転換する身体作りをしていきましょう
逆に、そんな人こそ身体作りをしないのであれば、種も悪ければ土壌も悪く、かなり妊娠率は低いままです。
それは体外受精や顕微授精だけにいくら時間とお金をかけても同じです。
”不妊治療は回数をこなしてなんぼ”の世界ですが、そこには限られた時間とお金があるはずです。
なので、「種も強くしながら、土壌も育てる」身体作りをすることで妊娠率をグッと引き上げることが効果的になるのです。
種が弱すぎるといくら土壌が良くても育っている過程で流産してしまったり、成長が止まってしまいます。
これがこの記事の始めに書いた心拍確認までの初期流産の壁にも繋がるところで、ホルモン剤を多用していても種の強さは変わりませんが、
補腎漢方で流産率が軽減するように、子宝漢方によって種を強くすることができます。
身体作りを頑張っていると、どうしても頑張っていない人が妊娠したと知ると虚無感に襲われることも多いと思いますが、
生まれつき頭が良い人や何でも運動ができる人などいるように、
生まれつき生殖力が強い人もいるというだけです。
自分の努力が無駄になるわけではありません。
何より、妊活はスポーツや勉強と違って勝ち負けはありません。
自分達で育む幸せです。
他の誰も関係ありません。
自分の中で妊娠する為に歩む道を見つけられたらそれで良いのです。
不妊治療で病院やクリニックに通っていて、自分の進む道は見つかったと感じていますか?
お金と時間をかけているのに、陰性を繰り返すばかりで前に進めていないと感じている人は多いはずです。
それもそのはず、不妊治療でしているのは精子と卵子の出会う可能性を上げているだけで、
受精した後の身体作りを疎かにしていますし、そのことを説明していないからです。
身体作りで大事なのは、土壌作りや種作りもそうですが、
今なぜそれをしているのか、自分はどういった道を歩いているのかを把握することも同じくらい大事です。
それが分からないと、妊活は不安と焦りでいっぱいで苦しいものとなってしまいます。
繰り返す陰性結果が嫌になっている方は、きっとそんな状態に陥っているでしょう。
そんな方へ手を差し伸べる子宝漢方相談の存在を知りましょう。