妊活の知恵倉庫
(この記事は約5分で読めます。難解度★★★)
【妊活中のあなたへ】で書いた内容に、
「結果が全てではない」と書きました。
ここに、妊活においての大きな矛盾があるので、妊活中のあなたの心が軽くなるように、解説していきます。
妊活は『結果が全て』か?
妊活をしている限り
『妊娠すること』
『出産すること』
これが出来たら何よりです。
そのために”妊活”をしているのですから。
そういう意味では、『妊娠』『出産』という結果が全てではあります。
ですが、この『結果が全て』ということが、妊活する方々を苦しめる大きな要因となっています。
一般的な妊娠率
心身ともに何の問題もない男女が避妊をしないで性交をしている場合に1周期で妊娠する確率は20~25%と言われています。
つまり、どんなに良くても、1ヶ月辺りで1/4もしくは1/5ほどしか妊娠できないということです。
確率論ですが、妊娠に問題のない身体でタイミングもバッチリ取れていても
大体4~5ヶ月、つまり半年はかかり、1ヶ月目でできるひともいれば、9~10ヶ月かかる人もいます。
イメージではサイコロを振って”1”を出す確率に近く、
一回目で出る人もいれば10回やっても出ない人もいるようなものです。
そんな普通でもそんな確率なので、
日本産科婦人科学会では、1年ほど妊娠できない場合を”不妊”と定義しています。(少し前まで2年でした)
そういった50%にも満たない確率ながらも、『結果が全て』と思いすぎることで、
妊活中の人のほとんどは毎周期期待してしまいます。
それで、結果が陰性だと、ドーンとその期待の高まりから突き落とされてしまっているでしょう。
すると、それまでに頑張ってきた
『身体を冷やさないようにする』
『カフェインを辞める』
『運動を始める』
『早寝早起きを心がける』
『食事を節制する』
などのような努力が一気に無駄に感じてしまうことがあります。
こんなに虚無感を感じ、不安を煽ることはなかなかにないですが、
その努力は決して無駄ではありません!
妊活は結果だけでなく、過程も大事
”陰性”という結果だけ見てしまい
『温めたことで月経痛が改善したこと』
『経血の質が改善したこと』
『睡眠の状態が改善したこと』
『日常的な疲労が緩和したこと』
etc・・・
などの、妊娠力が20→40、60、70などに上がっているサインも見逃してしまっていませんか?
花咲かせるために植物を育てる際に、種を植えてすぐに「花が咲くか?」だけを見る方はいないと思います。
芽が出るのにも数日待ち、徐々に大きくなる姿を見て、ヘタッタり、枯れ気味になったら水や太陽や栄養剤を与えると思います。
日々の姿から、どうしたら状態が良くなるのかを考えることで、花を咲かせるために過程を大事にしている証拠ですね。
”陰性”という結果だけでなく、月経の状態に変化を感じ、身体の中から妊娠力を整えることで、
”花咲く結果”、つまり妊活においては”着床して妊娠陽性となる結果”に繋げていく意思を持ちましょう。
また、学生の頃に受けたテストを思い出してください。
テストを受けたけれど、点数は知らないってことはありましたか?
良いにしろ悪いにしろ、点数を知ることで、自分がどれだけその教科が得意か苦手か把握したと思います。
「不合格」とだけ知るよりも、59点と10点ではもう少しの努力でゴールできる度合いが違うなど
点数によって、勉強に対するモチベーションも変わったはずです。
妊活はそういった点数などがなく、妊娠出来ていない結果=0点と受け止めてしまう方が多いために言葉に表せない不安や焦りに煽られてしまいます。
自分で分からないなら病院の先生が教えてくれるかと言ったらそうでもありません。
私との子宝漢方相談の場合は、点数などを伝えるわけではないですが、
子宝相談当初と比べ、妊娠にどれだけ歩み寄れているのかはお伝え出来ます。
現在進行形で1回1回の妊娠検査のたびに疲れてしまう方に今一度。
トータルとして妊娠という結果に結びつけるために、『1回1回の”陰性”という結果は、最終ゴールの過程である』と心構えることで、
気持ちを楽にしましょう。
すると、妊活自体に対しての焦りが少し緩和するはずです。
また、過程を大事にすることで、月経の痛みや血の状態(色、量、質、塊など)の変化も冷静に把握するようになると、その変化から妊娠力の増加が感じられます。
このことで、これまでの”妊娠できない焦り”から、”妊娠に歩み寄れている自信”に変化していきます。
日々のマイナス感情がプラスになることはどれだけ凄いことか。
その為にも、『1回1回の結果は全てではない』けれど、『妊活としての結果は全て』です。
結果が全てではあるけれど、結果は全てではないのです。回りくどいかもしれませんが、
この矛盾を受け入れて、心に優しい妊活を始めましょう!