妊活支援ブログ

2021-11-01 19:15:00
血流と不育症の関係

(この記事は4分で読めます。専門度★★★★)

血行不良を改善して不育症を克服するには

  • 冷えて巡らない
  • ストレスで血管が収縮している
  • 体内に熱が溜まり血の潤い不足により巡りが悪い
  • 運動不足により心臓ポンプや筋肉ポンプの力が弱い
  • 老廃物が除去できていない
  • 貧血で巡るものがない
  • 疲れ切っていて巡る力が出せない
  • リンパの巡りが悪いことが血管にも影響している
  • 姿勢が悪い
  • 運動不足による酸欠
同じ”血行不良”でも色々な原因があります。
ただ”血行に良い薬”を使うだけでは効果的ではなく
原因からアプローチしないと子宮環境は改善しません。

冷えてたら血行不良になる理由

カレーや水あめをイメージしてみましょう。
冷やしたカレーや水あめは粘性が高く
温めたカレーや水あめはサラサラと抵抗が弱まりますね。
同じように血は冷えると巡りが滞りがちになります。
さらに身体が冷えると血管はキュッと細く絞められます。
これは血管を拡張したままで冷えに触れる面積が大きいと
表面だけでなく身体の中に冷えが入り込んでしまうためです。
血管がキュッと縮こまると
うっすら赤味のある顔色は白っぽくなるため
冷えて血が通いにくい人の顔色は青白くなります。
逆に体内に熱がある人は余計な熱を外に逃がすため
血管を拡張して空気に分散する為
熱の溜まりやすい顔色は赤味を帯びます。

冷えて血流が悪い場合には

  1. 野牡丹+当帰四逆加呉茱萸生姜湯
  2. 野牡丹+当帰芍薬散
  3. 芎帰調血飲第一加減
  4. 折衝飲
  5. 還元清血飲
  6. 温経湯
  7. 桂枝茯苓丸
を使用します。
1&2で使用している野牡丹自体は微涼性ではありますが
子宮内をお掃除するお薬としてはとても優秀です。
そこに当帰剤で温め
血を温め血行改善しながら子宮をお掃除すると良いでしょう。


当帰芍薬散と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の使い分けは
当帰芍薬散は血虚と水滞による血行不良の冷えに対し使用し
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は呉茱萸や細辛を含むため
より冷えの程度が強いものを温める効果を求めて使い分けます。
分かりやすく言うと
当帰芍薬散は血を巡らせて温かみを届けるお薬で
当帰四逆加呉茱萸生姜湯はそれにプラス強力に中から温めるお薬を追加していると考えてください。
3は血を整える生薬がたくさん配合されています。
産後に排出しきれなかった子宮内の状態を整えることにも多用する為
子宮内を整えることには大変有効で
かつホルモンバランスを整えたり、血を補ったり、温めたりと
万能なお薬です。
単独でも有能ですが
万能ゆえに、カラダに合わせて何か加味して調整する方が有効なお薬ではあります。
生理痛や腰痛など、強い痛みを引き起こす場合には
牛膝、延胡索、紅花などが多めに配合された折衝飲が良いです。
還元清血飲は妊活に使用される例は少ないかもしれませんが
個人的には動脈側の瘀血タイプに使用していきます。
生まれつき心臓の働きの悪い方や
運動不足で心臓の機能が落ちて老廃物が溜まっている方などに使用することが多いです。
6と7は保険内の漢方薬であるため、メジャーでしょう。
温経湯は字でもいかにも温めるお薬です。
目的としては温経湯≒野牡丹+当帰四逆加呉茱萸生姜湯ですが
野牡丹+当帰四逆加呉茱萸生姜湯の方が子宮を整える力があるでしょう。

その他の温めるお薬

身体を温めると言えば12経に陽気を走らせる”附子”や
お腹を温める”乾姜”などもあります。
別で腎の冷えや脾の冷えがあるなら使用しますが
これは血を温めるというより各臓腑の働きを温めて機能を高める生薬であり
むしろヘタに使うと温めて血の液体を乾かす作用もあるため注意が必要です。
子宮内をお掃除して不育症を改善するという意味では
これらの温めるお薬は中心には考えません。

ストレスで血管が収縮している時の漢方薬

→次回(11月4日か6日にUP予定)に続く