妊活の知恵倉庫

2020-09-16 19:30:00

(この記事は約5分で読めます。難解度★★★)

言っている間に新総理が誕生しましたねウインク
不妊治療に関わらず、菅首相はこれからの日本にどんな功罪をもたらすか楽しみです。
ということで総裁選で盛り上がった不妊治療支援の続きです。
不妊治療支援賛成記事↓

 

支援が強化された後の体外受精・顕微授精のメリットと現実↓

 

では不妊治療支援がもたらすメリットを中心にまとめていきましたが、

 

やはり物事の裏に必ずあるデメリットも考慮すべきです。

 

国にかかる費用面の負担などはもちろんデメリットですが専門ではないのでわかりません。

 

専門は東洋医学の面で妊活・不妊治療ですので、その視点からの不妊治療支援のデメリットをまとめていきます。

 

不妊治療推進のデメリット

一番の懸念は
安易にホルモン剤を多用することで、卵巣に負荷をかけすぎて出生率が落ちる
という点です。

 

で書いたように、ART自体の妊娠率は金額に見合うほど高くありません。

 

あくまでART(体外受精・顕微授精)のメリットは妊娠率の高さにあるのでなく、

受精障害・着床障害・受精してからの成長不良などを可視化することにあります。

 

問題が見えても同じ方法でARTを続けることはそのメリットを活かしきれず、

 

むしろ何もせずに不妊治療を繰り返すほどに卵巣は疲れ、老化し、妊娠率は落ちる一方です。

 

不妊治療支援が強化されるとその傾向がより強まってしまう、というのが私の考える最大の懸念です。

費用に余裕がある夫婦とない夫婦の例

費用面に苦が無い夫婦工面が難しい夫婦のどちらの子宝相談にのることは多いですが、
金銭面で無理がない人の方が費用面の懸念よりも年齢などによる焦りが強く、
 
不妊治療を立て続けに行うことが多くなる傾向にあります。
一方で費用面の負担が大きい夫婦でも焦りは強いですが、
回数を多くできないこともあり、元から回数を絞ったり、1回1回を大事にしていく傾向にあります。
そうした結果、当薬局でのそれぞれの夫婦の出生率を平均して比べると
回数を絞って1回1回身体作りを行った夫婦に方が出生率が上回っていました
これからわかることは、
ホルモン剤での卵巣刺激は連続する程に卵巣が疲れ、結果から遠ざかってしまうことがあります。
西洋医学での卵巣刺激は数は増やせるものの、質は上げられない為、
「数撃ちゃ当たる」式で採卵数を増やして当たりを引くまで引く方法が一般的です。
理屈はわかりますが、現実では高刺激が休みなく繰り返すほど、次の周期に卵巣は疲労を持ちこしてしまいます
すると不妊治療を続けるほどに卵巣のパフォーマンスは落ちることで
 
卵子の質は落ちてしまい、数も少なく、卵胞は多くても中が空っぽの空胞が増えるなども増えてきます。
薬は増えて採卵回数だけは増えていっても、移殖胚が得られなかったり受精卵の質が改善しないなどで
移殖するという舞台にすら立てない悪循環が起こっていることも少なくありません。
逆に金銭面の負担がある方の方が、連続した卵巣刺激を行わず、採卵周期に向けた身体作りを行うことが多く、
 
その為に採卵数こそ少なくても1つ1つの質が高くなることで妊娠~出産に至る出生率は高くなったと考えられます。
どれだけ採れてもそれは結局妊娠・出産に至る質の良い受精卵を厳選する為だけですので、
数重視の不妊治療だけでなく、質を考慮した身体作りを行うことも重要といった例です。

身体作りを併用すること

1回50~70万円するARTの費用が例えば1~5万円ほどでできるようになると、
安易に多く回数をこなした方が妊娠率が上がると思い、連続して卵巣刺激する例は絶対に増えてくるでしょう。
↑図にあるように、日本は不妊治療大国で、件数はダントツの1位ですが、逆に出生率はダントツ最下位です。
この原因は技術にはなく、日本の不妊治療が高齢な傾向にあるということと
同じ人が連続して複数回採卵し、卵巣を休ませない傾向にあるためです。
日本人は他国に比べ仕事時間も長く、休息が少ない傾向にありますが、
その国民性が不妊治療にも色濃く反映されているようです。
しかもそれは良い方向へ働いていないですが、
費用の軽減により歯止めが効かなくなるとより悪い結果に繋がりかねません。

デメリットを活かす

ここで掲げるデメリットとは費用面の負担が無くなり休みなく不妊治療することで卵巣を傷めてしまうということにあるので、
不妊治療者の頭にそういった意識ができないと大変なことになってしまいます。
過度に最先端の現代医学に頼るのでなく、上手に使っていければ良いのです。

そこに臓腑弁証気血津液弁証で得られた東洋医学での情報を組み合わせ

 

身体の中から妊娠力を下げている原因にアプローチする漢方薬や鍼灸を行うと自ずと幸せは近づいてくるでしょう。

 

つまり大事なのは、ARTを簡易に行うことで見えてくる身体の問題を

 

どうやって妊娠できる身体作りに活かすのか、ということでしょう。

不妊治療を行っている人へ伝えたいこと

仕事などでの疲労やストレスで自分の身体を傷めることは自分自身に返ってくるだけの自己責任ですが、
赤ちゃんは自分の意思で卵巣環境や子宮環境に負担をかけているわけではありません。
これからの妊活は、赤ちゃん目線で自分の生殖器への負担を少しでも軽減することを意識してみませんか?
例え痛みを感じなくても卵巣は刺激を受け続けることで疲れているんです。
運動や食生活を見直すことができないのであれば、漢方の力に頼ってください。
運動や食生活を見直しても上手くいかない場合は、漢方で中から自分に合った体質改善をしないといけない身体かもしれません。
卵巣年齢が高いとショックを受けることは当然だと思いますが、
その要因を作っているのは自分かもしれません。
費用面の懸念も大事ですが、卵巣を労わることも考えていきましょう。
それはARTだけでなく、タイミング療法や人工授精においての排卵促進剤でも同じく卵巣に疲労は溜まります。
費用面の負担がない方も、私がブレーキ役となることで無事に妊娠に至った例もあります。
そういったコントロールは本来は医師がすべきですが、
身体の状態を考慮せずマニュアルに沿うのみで相談も満足にできないところが多いので、
セカンドオピニオンとしてのご相談も受けております。
不妊治療を繰り返す中でなかなか上手くいかないのであれば、
ただ卵巣を刺激したり休ませるのでなく、卵巣・子宮の環境を整えることが必要な身体なのかもしれません。
その場合、休むだけでは卵巣は整いません。
漢方の力で内面から卵巣環境を整えることや食事・運動を見直していかなければいけません。
そういった身体作りは気力も体力も時間もお金もかかるかもしれんが、
命の誕生に確かに近づけるものです。
やろうと思っていてもやらないままでも良いのであれば、無理にとは言いませんが、
たった1度の人生、後悔のない選択をするために、いっぱい悩みましょう。
悩むことはツラいですが、先の幸せに繋がるために必要なことも多いと思います。
菅首相になったことで不妊治療支援がどうなるかはわかりませんが、
こういったことをキッカケに、薬で卵巣に無理をさせるだけでなく
妊娠できる身体作りをしていく意識が妊活者に根付くよう
どんな形でも何度でも繰り返し話題になってくれたらと思います。
全ては子供を望む皆様が幸せを掴み、
そして少子化の問題も解決するために・・・

 


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2020-09-12 16:00:00

(この記事は約4分で読めます。難解度★★★)

ARTは最先端の技術であることと1回の金額が50~70万円かかるということから
ARTの妊娠率はそれまでの治療法に比べ、激増すると思われがちですが、現実的な妊娠率はご存知でしょうか?
実際は日本産科婦人科学会の発表によると↓(下記は参考リンク)

 

2017年の1年間で448,210治療周期のARTが行われ、

 

このうち生産分娩にまで至った治療周期は52,997周期(11.8%)だったとのことです。

 

つまり、ARTを9回やって1回出産できるという確率になりますが、この数値はイメージと一致していましたか?
もちろんこの確率は全年齢を対象としたもので、年齢によって大きく違うところもありますが、
↑グラフから、青はARTによる妊娠率赤は全治療による妊娠率なので、
ARTを介することで、大まかには各年齢において2倍に届かないくらいの妊娠率になるという結果のようです。
タイミング療法や人工授精は1周期当たり数万円の費用となり、
ARTは1周期当たり50~70万円ほどとなると考えると十倍以上の費用負担となります。
つまりコスパ(費用対妊娠率)で考えてしまうと、10倍のお金をかけても確率は2倍程度の上昇ということで
タイミング療法・人工授精>>ARTとなってしまいます。
全ての不妊治療をまとめて計算してしまうとこうなりますが、
ARTをしなかったら生まれない命もあるということは忘れないでください。
つまり、本当に子供が欲しいのであれば、単純なコスパだけでは語れないということです。
そうはいっても費用面の負担も大きいのは事実なので、
このARTのコスパが人工授精レベルにまでになるように助成金を組み込む形が望ましいのではないかと思います。
特にARTにおいての妊娠率が40%↑である20代~30代前半の方が
もっと気軽にARTできれば、不妊治療期間を短くして出産数を増やすことができるのではないかと思います。
コスパに脱線しましたが、ここで話を戻すと
ARTってスゴイことをしているようで、妊娠率上昇のメリットは思っているほどでもないということを知っていただきたいのです。

ARTの最大のメリット

最大のメリットは「精子と卵子が確実に出会うこと」であり、
そのことで、より不妊の原因を追究できるということにあります。
現代医学のホルモン剤などによる卵巣刺激などは、採卵する卵子の数は増やせますが、
意図的に卵子の質を高める方法は見つかっていません。
一方で、東洋医学では妊娠率低下している原因は腎虚(生殖機能の低下)や
血虚、または瘀血によって血の巡りが悪いことを主に考えていきますが、
残念ながらそれらは現代医学で証明できるものではありません
タイミングや人工授精だと、いくら身体作りや不妊治療が完璧でも、
精子と卵子が出逢えていない為に妊娠に至らないということは少なくありません。
しかし、ARTではその問題が省かれ、
・受精できるかどうか
・受精後に移殖できるまでに成長するか
・移殖後着床できるか
・着床後の成長はどうか
受精状態がクリアになることで、これらの点に絞ることができます。
つまり、ARTのメリットは卵子と精子、そして子宮内膜の状態に問題を絞ることができるという点にあると思います。

成果が上がらない時は漢方の出番

人の手によって受精をさせても、そこからが問題なのであれば、
一般には薬の量を増やしたり、ART回数を増やすなど、量で責めることが多いのが不妊治療ですが、
ARTをやみくもに繰り返すのは得策ではありません。
受精しても育ちが悪い、育たない、質が悪い場合はむしろARTを繰り返すことで
卵子を育てる卵巣が疲れ、治療を続けるほどに結果が離れていく事態にもなってしまいます。
そんな時は、ARTをごり押しするのでなく、精子と卵子の質を上げる身体作りからしていかなければなりません。
それは食事や運動、睡眠、ストレス管理などで改善していくのですが、
その点で上手くコントロールできない場合には漢方の力が活きてくるのです。
我が子の命を育むためには、現代の中心である西洋医学にばかり偏るのでなく、
東洋医学・西洋医学の互いのメリットを上手く使い分けることで一番の妊娠力を高めることが一番だと考えています。
数は西洋医学での卵胞刺激、質は東洋医学での身体作りをすると、

繰り返しARTをしなくても妊娠に辿り着けるでしょう。
「ARTにお金がかかるから身体作りにお金をかけられない」
と言われて、身体作りに対する漢方薬などをケチったり、服用を止めるケースも経験しています。
これは何とも伝えにくいですが、正直とてももったいないです。
大体そういった方は、なかなかうまくいかず、ARTを繰り返すことでむしろ総合的な費用が莫大にかかってしまうケールの方が多いように思います。
漢方でも初めはお金がかかりますが、十分な身体作りができることで、平均したART回数が少なく妊娠に至り、
長い目で見た場合の節約にもなっています
ARTにお金がかかるからこそ、1回1回のARTを大事にして、できる限り可能性を伸ばさないといけないと、私は思います。
でないと、可能性が低い中でARTを繰り返し、採卵のたびに卵巣は疲れ、身体作りからは遠ざかり
費用と時間と身体を消耗するだけで何も得られず、心も荒んでしまうでしょう。
そんな方を多く見てきています。
一時的な金額が負担になることはわかりますが、
身体作りを一度挟むだけでそれ以降のARTなどの不妊治療効果が劇的に良くなり、
精神的にも妊娠に近づけた結果から前向きになり、もちろんそれは妊娠の近道となり、結果に繋がるでしょう。
西洋医学が全てのように思えると思いますが、
妊娠するのはホルモン剤によるものでなく、あくまで母体のあなたの状態が大切なのです。
今一度、妊娠できる身体作りを意識して妊活してみてはいかがでしょうか?

 


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2020-09-10 19:40:00

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総裁選の討論会にて『不妊治療の保険適応化』が言及されました。
今朝のTVニュースでもその話題が中心となりアレコレ言っていたので、
妊活支援している身としての意見をまとめていこうと思います。
(政治的な意見について書くつもりはありません。誰がどうなろうと妊活者が、日本の未来が良くなるように私は尽力するのみです。)

不妊治療が保険適用化することに賛成か否か

簡単に答え難い問題ですが、不妊治療をしている夫婦の金銭的負担を軽減しようという考えには大賛成です。
金銭面を理由に自分の子供を諦めてしまう方は多く
不妊治療のためにお金が必要で、妊活に専念したくても仕事をしなければいけずというジレンマに陥りなかなか妊娠できないなど
ただでさえ妊活中では精神的負担が強いのに、金銭面の負担だけでも解決できれば、という思いは前から強く感じていたからです。
こちらの支援も、基本的に相談料はいただかないなどしてはいるのですが、
お出しする漢方薬やサプリメントは自費であるため、妊娠力を高める効果はしっかりとありますが、決して安いものではないという面でも
費用面での苦労はヒシヒシと感じております。
ですので、それを国が支えてくれるという動きには大賛成です。
ですが保険適用に賛成かというとそう単純でもありません。
朝のニュースでも誰かが言っていたと思いますが、
『保険適用されるのは”疾病・病気”』ということが大原則であり、
不妊症というのは”疾病・病気”ではないため、
その解釈を改正していくことは多大な労力と時間とお金がかかると思います。
(どことは言いませんが、日本の未来のことを考えず、その時の首相が属さないグループの多くが足を引っ張ることで)
保険適用化するということ自体は強く後押ししたいのですが、
理想現実の違いを考慮し、効率的には賛成していません。
現実的には、現在もある”助成金”による支援を優遇改正していく方が手早く効率的ではないかと思います。

お金と時間の問題

助成金に偏った優遇処置を施すと、その面での経済的負担はとても大きくなってしまうでしょう。
もちろんお金の問題は簡単なことではないですが、かける価値があると思っています。
より深刻なのは時間です。
時間は取り戻すことはできません。
特に妊活においての時間は残酷なほどにこれ以上ないほどに重要です。
妊活している女性たちを支援する体制を整えるためにお金を使うことは一時は仕方ないことでしょう。
それは、今は苦しくても、未来の日本のために必要な投資だと思います。
ですが、時間は投資しすぎると根本の妊活している女性に影響してしまい、
少子化問題がより深刻化して、取り返しのつかない状態にまで発展してしまいます(もうなりかけていますfが)
保険適応でも助成金の改正でもなんでも、一刻も早い支援を目指すべきだと思います。
そういった面で、保険適用を目指してしまうと、打ち出してもなかなか施行するまでに時間を費やすリスクがあると考える為、
保険適用よりも助成体制を整えることを優先すべきかと思います。

今の助成体制

現在の厚生労働省での不妊治療に対しての助成詳細はこちら↓

 

簡単にまとめると、43歳未満年間世帯収入730万円以下、1回の助成が15万まで(初回のみ30万)で計6回まで(条件によっては3回まで)
などの条件があることで、経済的支援が欲しくても得られない夫婦の方が多いことが現状です。
具体的な数字は簡単には述べられませんが、例えば所得制限は撤廃したり、助成回数上限を増やすなどすると良いでしょう。
一部が助成適応されるのでなく、保険適応に近いレベルで、誰もが適応対象となるくらいが良いでしょう。(簡単に言ってますが)
タイミング療法は元々保険適応で、人工授精・体外受精・顕微授精は保険適応外ですが、
人工授精に関わる費用はタイミングと比べそれほど大きくなるわけではないので、助成は必要ないのではないかと思っています。
実際に現在の体制でもタイミング療法→人工授精においてのハードルは低めで、大概の人はすぐにステップアップしますが、
人工授精→体外・顕微授精においてはほとんどの人がスムーズにステップアップしません。
その一番の理由は体外受精・顕微授精となると、桁が上がりグッと負担が増える、つまり金銭的負担のためです。
この段階で諦める人は多いでしょう。
特に、チョコレート嚢胞多嚢胞性卵巣症候群による排卵障害などでまず受精ができていなかった人の妊娠率が著しく低く、
体外受精をすると明らかに妊娠率が上がるケースでも、
年齢が比較的若いご夫婦の場合、経済的余裕もないことから諦めてしまう方は多いです。
体外受精により受精卵こそできたらそれからの妊娠率はとても高いはずの若い人たちこそ、体外受精の高額費用で諦めてしまうのです。
ですが、助成体制、もしくは保険適応となり、ここのハードルも下がることで、グッと妊娠率は変わってくる可能性があります。
体外受精・顕微授精が人工授精レベルでできるように負担軽減できることは少子化問題を少しでも解決に導くカギとなるかもしれません。
まだまだ書き足りないので次回に続きます・・・

 


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2020-09-07 19:35:00

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不妊治療中の方へ。
あなたは、赤ちゃんの卵である卵子、それを育む卵巣のことを想っていますでしょうか?
「妊娠したい!」という気持ちばかりが先行して、卵巣に無理をさせていませんか?
現代の不妊治療にありがちな『卵巣のブラック企業化』については↓

 

なかなか妊娠できず、妊娠できない期間が長引くほどに、どうしてもホルモン剤に頼りがちになってしまいますが、

 

本来ホルモン剤は卵巣の準備がしっかりできてこそ高パフォーマンスを発揮し、妊娠に至るものです。

卵巣の休ませ方

ホルモン剤で卵巣にムチを打ち続けても、よほどのことが無い限り卵巣が痛く感じたり排卵不良が生じたりはしません。
しかし中にはホルモン剤を今まで通り使用していたのに、
今までの成長よりも異常に成長や排卵時期が早かったり
逆に成長が遅かったり、成長がストップしたり、排卵できないということもあります。
それは数少ない卵巣からの悲鳴です。
そういった周期を経て妊娠できなかった次の周期は、一切のホルモン剤を中止して卵巣を休ませることをお勧めします。
病院では卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にならない限りそういった指示はないと思いますが、
この休憩は卵巣の為を想う、つまり妊娠できる卵子作りを想う大事な休憩です。
決して赤ちゃんへの歩みを止めるわけではない休憩で、
むしろホルモン剤を連用することで悪循環に陥り進めずにいたものが、大きく進むキッカケとなるでしょう。

ホルモン剤の使用を止めると生理周期が乱れることも

今まで正常に来ていた排卵期や月経が、ホルモン剤の服用を止めることでズレてしまうこともあります。
ほとんどの人はこれにショックを受けてしまいますが、これはこれで良いのです。
ホルモン剤を使用せず休ませた結果、生理周期が前後するということは、
それだけ卵巣の状態が万全でなく、回復するために休憩が必要だったということです。
ですが、元々自力での排卵がなかなかできず月経不順である方や、
元々は問題なかったのに、ホルモン剤を始めてからホルモン剤を使っていないと月経不順になってしまう方は
本来の排卵する力や妊娠する力を失ってしまっているかもしれません。
それを取り戻すには”漢方”と”生活習慣”の力が必要になります。

積み重ねの力

漢方生活習慣の力とは、ホルモン剤の様に爆発力があるものではありません。
妊活においては昨日やって今日結果が出ることはほとんどないと言い切れます。
その点、ホルモン剤は数日飲むだけでも強力な力を発揮しますが、それだけに卵巣に無理をさせ得るということでもあります。
本来は生活習慣を見直す中で自分の身体をコントロールして妊娠力を高めることも出来るでしょう。
ですが、生まれつきの体質のために生活習慣の力だけでは妊娠力が十分に高まらない場合
また、生活習慣において仕事などの影響で十分に運動できず、睡眠時間は削られ、ストレスに曝され、食生活は乱れることも多いでしょう。
本来生活習慣で積み重ねるべきプラスポイント
悪い生活習慣によりむしろ妊娠力を下げるというマイナスになっている人がほとんどです。
生活習慣を見直すに越したことはありませんが、なかなか理想通りにはいかないもので、そんな時に力になるものが漢方です。
日々、漢方を飲む努力を怠る場合には、飲みやすい時間や方法などは提供しますが、その上でも続けられない場合は手伝うことはできませんが、
生活習慣を完ぺきとは言えない状況の中で、つまり自分の中でできる限りの中で妊娠力を底上げすることができるものが漢方というわけです。

「妊娠したい」という焦りが強い時には

漢方は飲んですぐに妊娠力が上がるものではありません。
今までの相談の経験でも、ほとんどの人が漢方の服用1日で経血が綺麗になるということはありませんが、
個人差はあるものの1ヶ月~3ヶ月の服用を続ける中でほとんどの人は経血の改善を感じます
それも期間を経るごとに改善することがほとんどで、時間と共に自分の身体の中が変わっているということを実感してくれます。
だから漢方はすぐに妊娠したいと焦っている人には向いていないように思う人も多いですが、逆だと思っています。
焦りの気持ちが強い方にほど、『子宝漢方相談』をお勧めしたいです。
”急がば回れ”という言葉がありますが、まさにそれが当てはまります。
早く妊娠したい!という気持ちがあるほど、一般的な不妊治療に走りがちですが、
今までの不妊治療は、急いで前に進んでいるはずなのに赤ちゃんとの距離が縮まっているように感じていましたか?
身体の準備ができていないのに最短ルートを選ぶことで
身体も心も時間も消耗してしまっている可能性があると、頭に入れておきましょう。
つまり、あなたの最短ルート世間の最短ルートではなく
一見遠回りに見える身体作りするルートが最短ルートとなるでしょう。

漢方薬は無理せず労わりながら自分の本来の力を引き出すもの

何も、ホルモン剤の全てが悪く、使うことがいけないと言っているのではありません。
ある意味ドーピングのように、一時的には爆発的な効果も生み出しますが、
一時的な力を借り過ぎると自分の力が消耗し、逆に負担となってしまうということで、
自分の身体を労わりながら、時に重要な時に爆発力を借りると良いのです。
ホルモン剤は卵巣を働かせるのは得意ですが、休ませるのは不得意です。
時に”卵巣を休ませる”という目的で、”低用量ピル”を使うこともあるようですが
低用量ピルの使用により排卵が止まり、つまり卵巣は機能しなくなりますが、決して休まっていません。
これを長く続けた人は多嚢胞性卵巣になっている人が多く、
『休ませる≠機能停止』ではないということも覚えておきましょう。
病院でも漢方を取り扱うことは可能なため、さも漢方での不妊治療を専門としているように書いていたりしますが、
実際に漢方を専門に勉強した元での処方は極一部であり
ほとんどが「病名漢方も取り扱っていますよ」程度のもので、実際当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸の処方が9割ほどでしょう。
精子の状態が悪ければ八味丸・牛車腎気丸・補中益気湯というのもそんなところです。
男性の場合なんて、本人が受診していないのに体質に合わせないといけない漢方を出すくらいですから、
まさに体質なんて気にしないで処方している病名漢方ということを示している証拠です。

医師>漢方薬剤師

それでも漢方薬剤師より医師を盲信してしまう場合が世間的には多いです。
日本は医師の存在が過剰過ぎるほどに強い為、特に理由はないものの医師の判断に反すると、何となく悪いことをしているように思う傾向があります。
もちろん医師が正しい場合も多いのですが、自分自身が違和感を感じていたり、
 
上手くいっていない場合には、「自分には今の不妊治療だけでは違うのかもしれない」と考えてみましょう。
もちろん自分も医師よりも上や下などの上下で考えているわけではなく、
漢方を使用した身体作りの面では専門と自負しているというわけです。
完全に漢方薬剤師を信用しなくても良く、セカンドオピニオンとして相談するだけでも構いません。

まとめ

卵巣をブラック企業化せずに妊娠力を高めるにはホルモン剤の使用にはメリハリをつける必要があると考えます。
つまり、基本的に病院の指示に従うと酷使させてしまう傾向にあるので、
1~3周期毎にホルモン剤は休んだ方が良いでしょう。
ホルモン剤を使用しない中でも性生活を休む必要はありません。
ホルモン剤の使用で妊娠力が落ちていた場合、この期間に妊娠できるご夫婦も少なくありません。
そして、メリハリの中にもっと自分でできること、本来の自分の妊娠力を引き出すことを望むのであれば、
漢方薬で卵巣を休め、身体作りをすると良いでしょう。
卵巣を休める漢方薬を知りたい!という人は、それこそ体質によるもので、コレ!と決まった病名漢方は無いので、ご相談ください。
簡単に情報を得たり、薬だけもらうことも楽な事ではありますが、
楽な事だけで妊娠に至らないこともあります。
心から子供を欲する気持ちがあるのであれば、
自分の身体と向き合い、楽をして妊娠するのでなく、妊娠する為の心と身体作りをしていきましょう。
こちらはいつでもそんなあなたを全力でご支援いたします。

 


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しかもその後悔は命の誕生に関わるもので、あなたの人生に関わる後悔となってしまいます。

 

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2020-09-04 20:00:00

(この記事は約4分で読めます。難解度★★)

 

妊娠するには卵子が受精可能になるまで成長しないといけません

その為、不妊治療している場合、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精のいずれであっても

 

卵子の成長や排卵を助けるホルモン剤、つまり卵巣に働きかけるお薬を使用することが一般的な不妊治療となっています。

 

それはホルモン値が正常で、問題なく自己排卵ができている人でも

 

ホルモン値が異常で自己排卵できない人と同じお薬を飲むことが一般的です。

 

(どっちにしても同じお薬を使うのであれば検査必要があるのか?という疑問はさておき)

 

ほとんどが、クロミッドで有名であるクロミフェンやレトロゾールを卵の成長と排卵の為に服用し、

 

またテープや膣錠、内服剤でエストロゲンを補い、また高温期に入るとデュファストンなどのプロゲステロン剤を服用しているでしょう。

 

その治療では、卵子が成長→排卵前を目途にタイミングや人工授精→排卵

 

妊娠できなかったら生理が来て3日目以内にまた受診し、いつの間にか同じことの繰り返す負のスパイラルに入ってしまいます。

場合によってはこれを6周期ほど繰り返し、薬を変えて同じことを繰り返すか、ステップアップしていくでしょう。

 

卵巣はいつ休む?

婦人科に通いながらこちらに相談に来られる人の90%以上はこのような状態です。
これをお読みのあなたも、もしそのような状況なのであれば、一度ホルモン剤を使用していく上でのリスクを考えましょう。
ホルモン剤は、上に書いたように、卵の成長を促す目的で服用することが主です(内膜に向けたものもありますが)。
卵の成長を担っているのは”卵巣”であり、卵巣に頑張って卵子を成長させるように働きかけるのです。
ホルモン剤を使用すると、自然な卵巣の働きよりも卵巣の働きを無理矢理強め
卵巣機能に余裕があれば妊娠力が高まりますが、
卵巣がいっぱいいっぱいの時は卵は育っても質が低下してしまいます
繰り返す中で機能がより低下してしまっている時は、
ムチを打って働かせるように無理やりにでも卵子の成長を促す形になります。
極端な例では、体外受精時に高刺激を与える卵子が育ちすぎて卵巣が膨れ上がる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という状態になることもあります。
ここまでいかずとも、排卵を促すお薬が卵巣を酷使させてしまうということです。
ですが、現代医学では腫れ(OHSS)までいかなければ卵巣機能が落ちていても大丈夫!というように
卵巣機能が落ちるほどに卵巣への刺激する薬を強めていきます。
そうなってくると、排卵誘発剤を使用しないと自己排卵できなくなったり
低温期の期間が長くなり、卵子の成長が遅れるようになってきます。
そうなると焦りは強まり、排卵誘発剤を使わないと!という心理状態になりますが、
本来は自己排卵ができていたものが、薬を使わないと排卵できない状態になってしまっており、
「治療しているのに妊娠する身体から遠ざかっている」ということも少なくありません。
目先を追い過ぎて逆に目的が遠ざかってしまっているのです。
それからも休みなく排卵誘発剤を使うことは、それ以上の卵巣の負担となり、妊娠力低下につながる可能性もあるのです。
今一度考えてみてください。
不妊治療中のあなたは、赤ちゃんが早く欲しいあまりに卵巣をブラック企業の様に休みなしに働かせていませんか?

焦りがある。だからこそ、休憩を大切にする

自分だったら、と考えてみてください。
仕事を終えても新しい仕事を押し付けられ、休みなくずっと働き続ける職場
職場仲間も含め十分に休みを摂ることで、やる時のパフォーマンスを上げられる職場
どんな働き方が望みますか?
妊活においては自分はブラック企業を嫌がるのに自分の卵巣にはそんな働きを強いていることに気付いていない方が多いです。
妊娠したい!だからこそ・・・

 

次回に続きます。

 


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