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高温期 が欠けてしまう方の体質と妊娠法

2022年07月27日

この記事の内容


・高温期が欠ける方は『腎陽不足』



・『腎陽不足』の原因は”冷え”、”過労”、”運動不足”、”生まれつき”が多い



・”気”の低下が”陽”の低下に繋がる


  高温期が欠けるタイプ

高温期が欠けてしまうということは、赤ちゃんが住みやすい温かい環境が急に寒い状況になってしまうということです。

また、温度も大事ですが、温度よりも胎児を成長させるホルモンが一時的に低下してしまっている状態でもあります。

胎児はとても小さな命ですので、”少しの負担””大きな負担”となります。

でまとめた『腎陽虚』のくくりではありますが、一度高温期になったものが落ちてしまい、またその後にも高めの体温に戻ることから、”体温を維持する力”、つまり”気”のと”陽”の関りが強いと考えています。

つまり

①”腎陽を補えば良い場合”

②”気を補い、腎陽の消耗を安定させると良い場合”

③”その両方”

この3つの方法で赤ちゃんが育める身体作りをしていくと良いわけです。

腎陽の補い方は前回書いたので、今回は気を補うことを中心にまとめます。

気・血・水の巡り

  気を補う漢方薬

これは補中益気湯が王道です。

注意点としては病院処方でも補中益気湯は多用されるように、疲労時の漢方薬は”補中益気湯”で有名です。

が、それはあくまで『気の消耗』に”補中益気湯”は有能というだけで、疲れやすい≠気虚ではありません。

確かに気虚の代表症状に疲労感がありますが、疲労感の原因には気鬱、血虚、瘀血、湿痰、津虚(陰虚)などがあり、五臓を考慮しない気血水でさえこんなに原因があるため、

疲労→補中益気湯→効かない→漢方は全て効かない!は止めてください。

実際には現代人は昔と比べて肉体労働は減り頭を使ったり気を使うことでの精神面からの疲労が強い為、気虚よりも気鬱を改善する薬の方が疲労が改善されるケースが多いと感じます。

脱線しましたが

で書いているように腎陽を補ったり、または黄体の元である腎陰を補っても高温期が欠けてしまう場合、またルトラールやデュファストンで黄体ホルモンを補っても欠けてしまう場合には補中益気湯での補気を考えます。

生薬の陰陽

  注意点

補中益気湯は『中を補い、気を益(満たす)す』という処方名の通り、”中”、つまり胃腸機能を高めて食事からの栄養吸収効率を上げて気を補うお薬です。

つまり補中益気湯で改善しても、食べ過ぎると中を傷めて気は消耗してしまいますし、食べなさすぎると食事からの栄養自体が足りずに効果が得られません。

補中益気湯で高めた脾気(胃腸の消化吸収力)を活かすには、適度に食事を摂ることです。

また、気を高める前に胃腸が湿痰で汚れていると消化吸収力が上がらない為、化痰剤の六君子湯や消導剤の晶三仙や加味平胃散などでお掃除しないといけない場合もあります。

つまり胃腸が元気に働いていて、黄体が正常であれば高温期の欠けは改善出来得るということです。

子を抱く母

漢方では補中益気湯ですが、普段の生活では四肢が怠けていると脾胃(胃腸)も怠けるので、腕を大きく使うウォーキングジョギングなどがおすすめです。

また、気は食べ物からの栄養だけでなく、呼吸で得られる”酸素”も大事です。

酸素の面でも有酸素運動を重ね、心肺機能を高めることは気を充実させるでしょう。

また食事量は多ければ良いというワケではなく、腹7~8分目で少し物足りないくらいが胃腸には優しく、実は身体もスッキリします。

さらに早寝早起きのリズムも胃腸の働きに良いです。

遅寝遅起きの場合は、夜の食事も遅くなりがち、そして朝食も食べなかったり、食べても起きてすぐに食べることで胃腸への負担が強まってしまうためです。

「適度な運動」「食べ過ぎない」「早寝早起き」、これらは一般的に”健康”な生活習慣というわけで、現代人が忘れがちなことでもあるので

高温期が欠けてしまっている人は、まずは生活習慣から見直してはいかがでしょうか?

スッキリ女性

  低温期→高温期の切り替わり遅い場合

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