漢方、そしてその源流である中医学は何千年もの歴史がある医学・医術です。それはたかだか数十年の人生でマスターできるようなものではなく、人生をかけて研鑽していくものでしょう。
古書はもちろん、それに対しての解釈も含めると本だけでも読み切れないほどの情報があり、しかも本に書いてあることを覚えることは簡単ですが、それを臨床にそのまま活かせるかというとそんなに単純であればあなたのように症状に苦しむことはないでしょう。つまり本に書かれたものは実践に活かせないと机上の空論でしかなく、私の臨床を通して生きた経験と知恵に昇華する、それがこの場です。
相談者の苦悩、そしてそれに応えるための私の努力が生きた経験と知恵となり、少しでも誰かの助けになればという気持ちで、随時更新していきます。
※処方例を基に自己流で真似して漢方を飲んでみようと思っている方は注意が必要です。現代医学は頭痛→鎮痛剤、高血圧→降圧剤などのように「病名A」→「Aに対しての薬B」という考え方が一般的なため、世間一般でもこうした対症療法が正義の考え方となっていますが、漢方・中医学はそれほど単純なものではありません。つまり病名は同じでもそれに対して効果が見込める漢方薬はその人の体質如何によって変化しうるため、正しい知識をつけないと逆効果を生じることもあります。
当サイトも含めたインターネットでは情報が一方通行にならざるを得ません。どれだけ似た症状であっても、あなたにとって正しい情報を返せているかは疑問が残ります。特にお悩みをお抱えの方は、答えを見つけて安心したい気持ちが強いため、自分に似た症状・状態を見ると「自分もコレだ!」と型にはめたくなる傾向にあります。しかし、あくまで“似ている”だけで、実際には違うことの方が圧倒的に多いです。そのため、漢方においては相互にやり取りできる”相談”という形が一番望ましいわけです。
この見様見真似で試してみたり、病院での病名により漢方処方がされることが積み重なり、世間一般では「漢方は効果の無いもの・薄いもの」といった誤解が産まれてしまっているように思います。
この各疾患と漢方治療についてのページを設けた本意は、参考例として欲しいというよりは「自分の抱えている症状は治らないかもしれない」という暗闇の中から、当薬局に相談することで解決できるかもしれないという光を感じて欲しいためであり、さらに漢方を処方する上ではこんなに考えているんだ、ということを知って欲しいというところにあります。
本当にお困りなのであれば、ネット情報を自分なりに解釈するのではなく、私を始めとした専門家にご相談ください。
以上をご理解いただいた上で、お読みいただければ幸いです。
