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平成堂薬局

妊娠4ヶ月目(13~16週目)の母体と胎児の変化

2026年09月03日

 

目次

  1. 流産リスクの低下
  2. 諸々の妊娠初期症状の緩和
  3. 4ヶ月目に出やすい症状
  4. 4ヶ月目の胎児の状態・成長状況

 

流産リスクの低下

妊娠12週以降になってくると、子供は小さいながらもしっかりと成長し強くなり、母体も子を育む環境が整うことで、母子ともに安定してくるため流産率が下がってきます。

 

~12週までの流産率は流産全体の80%、12~22週までの流産率は20%ほどまで下がってきますが、もちろんまだ安心できるわけではありません。

 

しかも12週までの流産は染色体異常が原因であることが多いですが、12週目以降の流産は、染色体異常よりも母体が問題であることが多くなってきます。

 

油断は禁物です。

 

諸々の妊娠初期症状の緩和

また、妊娠12週目以降となるとツワリ症状もピーク時より緩和していきます。

 

ツワリ対策のために偏った食事はツワリの治まりと共に見直していきましょう。

 

 

妊娠前と出産直前では

 

胎児が3kg、羊水500g、子宮1kg、血液増加2kg、胎盤500g、合計約7~8kgは増加する為、制限しない食事を続けてしまうと妊娠前よりも10kg以上増加してしまい、難産の原因となってしまいます。

 

ツワリ時期の”食べたいものを食べる食事”は控えていきましょう。

 

逆に「7~8kgも太らないといけない!」と思って頑張って食べる人もいますが、ほとんどの方は自然と増えます。

 

逆に増えすぎて妊娠後期に食事制限がツラくなることの方が多いので、無理に体重を増やすなどを目標とした食事は止めましょう。

 

他にも高温期が続いていた母体も、低温期の状態に戻り、火照りやダルさなどの何とも言えない不快感も取れていきます。

 

子宮の拡張に伴い、人によっては下腹部は少しだけふっくらとしてきて胎児も少しずつ動くようになってきますが、まだ胎動として感じることはないでしょう。

 

 

4ヶ月目に出やすい症状

お腹がふっくらとしてくると、胎動こそ感じないものの赤ちゃんの成長を感じられると思いますが、この時期から気を付けていきたいことが妊娠線の予防です。

 

子宮の拡張に伴い、お腹の皮膚が伸びてしまうので、その影響が出産後に痕になってしまうことがあります。

 

 

この痕(妊娠線)は妊娠中だけでなく、産後も残ってしまうことが多いため、クリームなどでしっかりと保湿ケアをして皮膚の柔軟性を高め、産後の負担とならないようにしましょう。

 

また、急激な成長に伴う下腹部の張りを強く感じる人もいます。

 

軽度であれば問題ないですが、あまりに強い場合は無意識に皮膚下の筋肉収縮を招いている場合があり、胎児にも影響し得るので、病院の張り止めや漢方で予防していくと良いでしょう。

 

また、妊娠中は腎の力を生殖機能へ大きく使用しているため、他の骨・膀胱・歯・腰・髪の毛などへの腎の力の分配力が落ちてしまいます。

 

特に歯や歯茎などは妊娠前に比べ弱くなりやすいため、歯のケアは妊娠前よりもデリケートにしていきましょう。

 

4ヶ月目の胎児の状態・成長状況

12週目では6cm、30~50gほどに成長し、臓器などは完成されてきます。

 

性器も出来ますが、エコー検査での性別診断できるのはまだでしょう。

 

爪やまつ毛、眉毛などの細かいところも発達し、まぶたが出来て目を閉じている状態になります。

 

声帯も出来上がり、産まれた時に産声を上げる準備も出来てきます。

 

13週目では7~8cmに成長し、臓器は形だけでなく活動を始めます。

 

超音波で見られる状態としてはこの13週辺りが全身を見ることが出来る時期です。

 

それまでは小さすぎて見えにくかったり、それ以降は大きすぎて部分的にしか見れないので、検診時のエコー画像も二度とない機会となるでしょう。

 

 

14週目では8~9cm。皮膚が厚く強くなり、産毛も生えてきます。

 

時に親指を咥え、チュッチュッと吸う動作をして母乳を飲む練習をし始めます。

 

15週目では10cmを超えるほどに成長していきます。

 

この頃には生涯の頭髪パターンが決まってきます。

 

もちろん産まれた時点でフサフサであったり、ほとんど生えていない子など様々ですが、一生の髪が生えるラインは実はこの時期に決まっているのです。

 

少しずつですが、胎児が成長していき、母体も安定していく時期ということが分かります。

 

身体の倦怠感などが軽減していくことが多いですが、中にはその症状が続く場合もあります。

 

その時は無理をせず、自分の身体の声を正直に受け止め、身体に無理をかけないこと。

 

また倦怠感や疲労感などが薄れ、元気になってきたと感じる方は、少しずつ適度な運動を心がけていきましょう。

 

安静にばかりしていると、筋力低下や血行不良に繋がり、出産の負担となることもあります。

 

漢方でのサポートとしては特別な症状が見られなくなってくる時期であるため、ツワリなどの症状に合わせたものでなく、胎児の発育を助ける生薬や血行改善する漢方薬で支えていく時期となります。

 

13~16週目の漢方薬

13~16週はこれまでのツワリが改善しやすい時期であることや、流産率が減ってくる週数になってきます。

 

世間では「安定期」などとも呼びますが、これは医学用語ではなく、世間が勝手に名付けた名称です。

 

確かにこれまでより流産率は下がりますが、13週以降でも流産される方もいますし、特に1度でも流産を経験した方や35歳以上の方の妊娠では妊娠中通して流産予防することが大切でしょう。

 

ただ、これまでの流産は胎児が小さく不安定なことが主ですが、これからは余裕が出た分母体側が無意識に無理をしてしまうなどもあり、また血流も赤ちゃんが大きくなるごとに良い血流であることが求められます。

 

そのため流産予防という目的は同じでも、安胎効果から段々と胎児の発育を促す補腎薬や血行改善を促す補血剤などへ移行していくことが私の考えです。

 

流産予防の漢方薬 

・補腎・安胎効果が高く流産予防となる「奶参」から「子羊袋」や「婦宝三膠」

 

・血の漏れを防ぎ赤ちゃんを守る「芎帰膠艾湯」「帰脾湯」から補血効果を高める「四物湯」「当帰芍薬散」「婦人宝」「連珠飲」

 

などを中心に、状態に合わせ考えます。

 

流産予防効果が100%とは言えませんが、西洋薬では流産予防するお薬は今のところないため、漢方薬での安胎効果や昇堤効果、止血効果で胎児を守ると良いでしょう。 

 

2回以上の流産を経験してから当薬局へ漢方相談し、授かられた方たち↓ 

 

 

病院では妊娠中に当帰芍薬散が出ることが多いですが、妊娠中のお腹の張りやむくみ、貧血、冷えに対しては良いですが、流産予防効果は期待できません。

 

その他の症状に対しての漢方薬

他はそれぞれその方が訴える症状も多く分岐しますので、それに合わせた漢方薬となります。

 

例えば妊娠初期~中期は尿意が頻繁となり、夜間尿も増える方が多いです。

 

その場合は「苓姜朮甘湯」

 

お腹の張りが強いor頻繁な場合は「小建中湯」や「当帰建中湯」、「芍薬甘草湯」、「桂枝加芍薬湯」

 

貧血や疲労感が強い場合には「人参養栄湯」「十全大補湯」「婦人宝」

 

頭痛には「香蘇散」

 

下痢には「半夏瀉心湯」

 

など、状態に合わせて対応します。

 

なお、妊娠中は便秘にもなりやすいですが、↑に書いた「小建中湯」の膠飴などで多少排便が促されることもありますが、一番多用されがちな大黄系の漢方薬は胎児へも影響し得るので私は使いません。

 

それよりも酸化マグネシウムをお勧めしています。

 

妊娠中の風邪の漢方薬

妊娠中は風邪はひかないにこしたことはありませんが、どうしても引いてしまうこともあります。

 

ひいてしまった場合、妊娠中なのでいつもの風邪薬が飲めない場合、漢方薬だ!となる方も多いと思います。

 

しかし実は落とし穴があり、風邪で有名な漢方薬は葛根湯ですが、葛根湯に含まれる”麻黄”は妊娠中は子宮収縮を促す可能性があるため注意が必要です。

 

漢方であれば何でも妊娠中は安心というわけではありません。

 

妊娠中でも安心してお飲みいただける漢方の風邪薬は、参蘇飲、桂枝湯、麦門冬湯、小柴胡湯、旅の人参木などです。

 

風邪や花粉症で良く使われている小青竜湯も麻黄を含むのであまりお勧めしません。

 

産後も強い身体へと促す時期でもある

悪阻や流産などの妊娠初期の不調が減ってくる時期だからこそ、髪が生える領域も決まってくるようにだんだん臓腑も成長し、産後の体質にも関係する時期に入ってきています。

 

例えば食が細かったり、疲れやすかったり、アトピーや喘息などのアレルギー体質だったり、胎児の内に身体を強くしておくと産後も病気に強い元気な子として生まれてくれます。

 

漢方をしっかりお飲みの子は髪もフサフサな子も多いです。

 

漢方は予防医学が真骨頂。

 

妊娠中の流産予防もそうですが、産後の病気に振り回されないお子様を授かるという一生の財産もこの時期に築くお手伝いをご希望の場合もぜひご相談ください。

 

ブログをお読みいただき

 

ありがとうございます

このブログを読んだことが

 

赤ちゃんとの出逢いへ繋がれば幸いです

 

また、私の言葉が心に届き

 

ブログ以上に私の力が必要と感じましたら

 

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青森の平成堂薬局 漢方相談薬剤師 櫻井 大輔