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平成堂薬局

妊娠5ヶ月目(17~20週目)の母体と胎児の変化

2026年09月04日

 

妊娠中の母体と胎児の変化のまとめリンク

目次

  1. 妊娠中期の過ごし方
  2. 戌の日(安産祈願)
  3. 妊娠5ヶ月目の母体の変化
  4. 5ヶ月目の胎児の成長
  5. 17~20週目の漢方薬
    1. 流産予防の漢方薬 
    2. その他の症状に対しての漢方薬
    3. 妊娠中の風邪の漢方薬
    4. 産後も強い身体へと促す時期でもある

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妊娠中期の過ごし方

緩やかな服を着ていたら見た目では目立たない程度ですが、お腹は少しずつポッコリと出てきます。

 

妊娠5ヶ月目(16週目)は妊娠中期、いわゆる”安定期”に入ります。

 

安定期というだけあって流産率はグッと下がりますが、安定期というのは世間が勝手に付けた名称で医学的に言われているものではありませんので、「安定期だから大丈夫」と、羽目の外し過ぎには注意しましょう。

 

ですが、これからは身体を適度に動かしていくことは体重の過剰な増加やむくみ、血行不良対策としても良く、また出産時の身体の負担の軽減とも繋がる為、安産率が上がります。

 

マタニティビクスやマタニティヨガなどのような妊婦に合わせた運動教室を行っているところを探して行ってみてはどうでしょうか。

 

 

妊婦としての気持ちの共有や情報交換をする場としても良いでしょう。

 

またその際は、マスク・手洗い・うがいなどの風邪対策はしっかりとしましょうね。

 

戌の日(安産祈願)

流産リスクが減る時期に入ったため、次は安産を意識していく時期となってきます。

 

その安産祈願の習わしとして”戌の日”に安産を願う「帯祝い」があります。

 

帯祝いの儀式を行っている神社やお寺へ行き、”岩田帯”と言われる帯を祈祷してもらいます。

 

 

この”岩田帯”は昔は妊婦側の家族から送られるものでしたが、最近は自分で購入したり、祈祷する神社やお寺で準備してもらうことが多いようです。

 

祈祷後はその帯をお腹に巻き、大きくなるお腹を支え、腰痛予防や姿勢を矯正することで妊娠生活の負担が軽減できるように支え、安産へ導いていきます。

 

ですが、あくまで古典的な帯であり、トコちゃんベルトのように設計したものではないので、腰痛が強い場合などは無理に”岩田帯”にこだわらず、自分が楽になるものを使用しましょう。

 

 

戌の日は12日毎に訪れます。

 

5ヶ月目を迎えてから一番近い戌の日に祈祷することが一般的ですが、必ずしもそれにこだわらず、体調や気候に合わせ無理をしないようにしましょう。

 

(”戌の日”は、イヌが子だくさんかつ安産であるため、”安産”の象徴として扱われ、それにあやかったものが習慣として根付いたもの)

 

妊娠5ヶ月目の母体の変化

子宮は幼児の頭より少し大きいくらいまで拡張してきます。

 

 

産後の授乳の為に、乳腺も発達してくるため、胸の張りを感じやすくなるかもしれません。

 

胸を締め付けるような服装は控えめにすると良いでしょう。

 

場合によっては乳頭から何か汁などが出ることもありますが、これは母乳を出すための準備の反応なので気にしなくて良いです。

 

もちろん、出ない場合も問題ありません。

 

また、この頃は妊娠中でもオリモノが増えることがあります。

 

痒みや匂いなどが気になる場合は医師に相談すると良いですが、それ以外は蒸れないように気を付けるくらいで良いでしょう。

 

赤ちゃんの成長のために母の血液を消耗する為、貧血を起こすこともあります。

 

 

鉄分、ビタミンC、アミノ酸(タンパク質)、葉酸などを摂って、血を増やしていきましょう。

 

プルーンなどを口にすると良いでしょう。

 

お腹が大きくなってきているため、うつぶせ寝は母子ともに負担をかけてしまう体勢となってきます。

 

睡眠や休憩時にはうつぶせ寝をやめて、負担がかかりにくい左側を下にして横になる姿勢を心がけましょう。

 

5ヶ月目の胎児の成長

胎児と母を繋ぐ”胎盤”が完成し、胎児への栄養循環がしっかりとしてきます。

 

それにより、16週目では11~12cm、80gほどですが、19週目には18cm、200gほどまで成長します。

 

 

それと共に骨、皮膚、筋肉などが徐々に成長し、丈夫になってきます。

 

また胎児自身の動きも活発化し、腕、足、指など、少しずつ細かいところも動かせるようになってきたり、首を動かしたり、伸びをするなどの動きも出来るようになってきます。

 

それを”胎動”として感じられる人もいれば、羊水や脂肪がクッションとなりまだ感じられない人もいます。

 

胎動を感じられたとしてもお腹を手で触れてわかるレベルではなく、「何となく動いているかも?」程度の身籠った方にしかわからない感覚のようです。

焦りは禁物ですが、”胎動”とわかるものを感じると

 

「お腹の中で”生きている”、”成長している”んだなぁ」

 

とより一層命の輝きを実感できることでしょう。

 

 

大きくなるにしたがって胎動は苦しさや不快感を生むこともあるので、感じ始めのこの時期が一番楽しく胎動を感じられる時期となるでしょう。

 

また、羊水を飲み込むようになり、その羊水が胎児の胃や腸を通り、腸の中で死んだ細胞や腸内の分泌物と混じって胎便を作りますが、これは産後すぐに緑色の便として排泄されます。

 

普段胎児から出る老廃物は、胎盤を介して母の老廃物と一緒に排泄されます。

 

その為、胎児は母体の中ではウンチはしません(苦しい時は別)が、おしっこは羊水内でします。

 

耳も発達し、この頃から音を聴きとれているともいわれています。

 

モーツァルトのα波など、クラシック音楽などを聴かせる方が多いようですが、基本的には母親がリラックスできる曲を流すと良いでしょう。

 

また、お腹の赤ちゃんに話しかけ、より一層愛を深めるとなお良いと思います。

 

私は音楽よりも母の声が一番の胎教だと思っております。

 

 

こうしてみると、妊娠5ヶ月目は妊娠初期の身体の不調がなくなり、流産を心配する気持ちも薄れ、身体も十分に動かせるようになってくると同時にだんだんと自分が子供を育んでいると実感できる症状も現れてくる時期です。

 

心音を聴いたり、話しかける道具なども簡易に買えるため、色んな楽しみ方を味わう余裕も出てきます。

 

妊娠中にしか味わえない”時間”を大事にしましょう。

 

妊活中の未来のママにも、そんな幸せを感じられるように、尽力致します。

 

17~20週目の漢方薬

17~20週はほとんどの方はツワリは克服していて、お腹こそ大きくなるものの流産率はかなり軽減された時期です。

 

確かにこれまでより流産率は下がりますが、17週以降でも流産される方もいますし、特に1度でも流産を経験した方や35歳以上の方の妊娠では妊娠中通して流産予防することが大切でしょう。

 

ただ、これまでの流産は胎児が小さく不安定なことが主ですが、これからは余裕が出た分母体側が無意識に無理をしてしまうなどもあり、また血流も赤ちゃんが大きくなるごとに良い血流であることが求められます。

 

そのため流産予防という目的は同じでも、安胎効果から段々と胎児の発育を促す補腎薬や血行改善を促す補血剤などへ移行していくことが私の考えです。

 

流産予防の漢方薬 

・補腎・安胎効果が高く流産予防となる「奶参」から「子羊袋」や「婦宝三膠」

 

・血の漏れを防ぎ赤ちゃんを守る「芎帰膠艾湯」「帰脾湯」から補血効果を高める「四物湯」「当帰芍薬散」「婦人宝」「連珠飲」

 

などを中心に、状態に合わせ考えます。

 

流産予防効果が100%とは言えませんが、西洋薬では流産予防するお薬は今のところないため、漢方薬での安胎効果や昇堤効果、止血効果で胎児を守ると良いでしょう。 

 

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病院では妊娠中に当帰芍薬散が出ることが多いですが、妊娠中のお腹の張りやむくみ、貧血、冷えに対しては良いですが、流産予防効果は期待できません。

 

その他の症状に対しての漢方薬

他はそれぞれその方が訴える症状も多く分岐しますので、それに合わせた漢方薬となります。

 

例えば妊娠初期~中期は尿意が頻繁となり、夜間尿も増える方が多いです。

 

その場合は「苓姜朮甘湯」

 

お腹の張りが強いor頻繁な場合は「小建中湯」や「当帰建中湯」、「芍薬甘草湯」、「桂枝加芍薬湯」

 

貧血や疲労感が強い場合には「人参養栄湯」「十全大補湯」「婦人宝」

頭痛には「香蘇散」

下痢には「半夏瀉心湯」

 

など、状態に合わせて対応します。

 

なお、妊娠中は便秘にもなりやすいですが、↑に書いた「小建中湯」の膠飴などで多少排便が促されることもありますが、一番多用されがちな大黄系の漢方薬は胎児へも影響し得るので私は使いません。

 

それよりも酸化マグネシウムをお勧めしています。

 

妊娠中の風邪の漢方薬

妊娠中は風邪はひかないにこしたことはありませんが、どうしても引いてしまうこともあります。

 

ひいてしまった場合、妊娠中なのでいつもの風邪薬が飲めない場合、漢方薬だ!となる方も多いと思います。

 

しかし実は落とし穴があり、風邪で有名な漢方薬は葛根湯ですが、葛根湯に含まれる”麻黄”は妊娠中は子宮収縮を促す可能性があるため注意が必要です。

 

漢方であれば何でも妊娠中は安心というわけではありません。

 

妊娠中でも安心してお飲みいただける漢方の風邪薬は、参蘇飲、桂枝湯、麦門冬湯、小柴胡湯、旅の人参木などです。

 

風邪や花粉症で良く使われている小青竜湯も麻黄を含むのであまりお勧めしません。

 

産後も強い身体へと促す時期でもある

悪阻や流産などの妊娠初期の不調が減ってくる時期だからこそ、髪が生える領域も決まってくるようにだんだん臓腑も成長し、産後の体質にも関係する時期に入ってきています。

 

例えば食が細かったり、疲れやすかったり、アトピーや喘息などのアレルギー体質だったり、胎児の内に身体を強くしておくと産後も病気に強い元気な子として生まれてくれます。

 

漢方をしっかりお飲みの子は髪もフサフサな子も多いです。

 

漢方は予防医学が真骨頂。

 

妊娠中の流産予防もそうですが、産後の病気に振り回されないお子様を授かるという一生の財産もこの時期に築くお手伝いが可能です。

 

 

ブログをお読みいただき

 

ありがとうございます

このブログを読んだことが

 

赤ちゃんとの出逢いへ繋がれば幸いです

 

また、私の言葉が心に届き

 

ブログ以上に私の力が必要と感じましたら

 

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青森の平成堂薬局 漢方相談薬剤師 櫻井 大輔