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AMH(抗ミュラー管ホルモン)について

2026年07月09日

(この記事は6分で読めます。専門度★★★★)

AMH(抗ミュラー管ホルモン)はご存知でしょうか。

率直に書くと、女性の妊娠できるタイムリミットがわかる検査です。

病院によっては「調べて」と言わないと調べてくれないことも多く、あまり多くの人が調べていない現状があります。

が、個人的には妊活の方向性を決める上で欠かせないものだと思いますので、その重要性を説明していきます。

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AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは

AMHは「原始卵胞からの配給量」を示すものです。

意味が分かりにくいと思いますが、ようは「月経1周期の中で身体に残っている卵をどれだけの数使っていいよ」という数値です。

一般には「体内に原始卵胞がどれだけ残っているか」で良いのですが、
卵はいっぱい残っていてもあまり上手に使えていないために実際の数値より低くなることもあります。

原始卵胞とは

さっきサラっと出た原始卵胞ですが、原子卵胞は”卵子の卵”です。

生まれた時に約200万個の原始卵胞がありますが、時と共に減っていき、これがゼロになると”閉経”となります。

減り方は生まれもっての体質や生活習慣により消耗スピードに個人差を生じるようです。

つまりAMHを調べるとどれくらい卵胞が残っていて、このままのペースだと何歳頃で閉経するのかがわかるというわけです。

ヘモグロビンや一般的なホルモンの数値は体調や環境などでも増減しますが、AMHは砂時計のように時間とともに減っていくだけで、基本的に増えることはありません。

例外ですが、卵巣環境が悪い場合、本来の原始卵胞数よりも値が少なく出ることがあり、漢方での身体作りなどで卵巣機能が高まることで数値が上向くことはあります。

そのため先ほど書いたようにAMH≠原始卵胞数、AMH≒「1周期の中でどれだけの卵子が使えるかの指標」と表現しています。

検査方法と費用

病院やクリニックにて血液検査で調べられます。

不妊治療の際のホルモン検査などの際に合わせて測ることも可能です。

が、ホルモン値の計測は保険が効くため病院を受診するだけで計測しますが、

AMHは自費のためか、自分から伝えないと測ってくれない病院が多いです。

金額は自費で大まかに五千円ほど追加費用を支払うと調べてもらえると思います。

卵巣年齢

AMHは一般に卵巣年齢などとも言われ、AMH値が低いほど卵巣年齢は高く、閉経時にはゼロになります。

卵巣年齢は実年齢と一緒ではないことは思いのほか多いです。

実年齢よりも卵巣年齢が高齢とわかった場合、本来よりも閉経は早く来てしまいます。

いつまでも自然に授かることを待っている時間がない、ということです。

ただし、あくまでAMHは残りの卵の数を示すだけで、卵子の質は関係ありません。

なので、本当は卵巣年齢と表現するのは語弊があると私は思っています。

残酷な表現ですが、やはり「自分に残された妊娠できるまでの時間」を知るための数値と捉えましょう。

AMHを測るべきタイミング

AMHは生まれた時から時間とともに減っていきます。

ストレスや睡眠不足、食の乱れ、冷えなどが極限な状況だと減り方に乱れを生むこともありますが、おおまかには一定のペースでに減っていきます。

ですので、AMHは基本的には1度調べると、自分の今の数値はもちろんこれからの減り方の予測や閉経するまでの年月が大まかにわかります。

あまり何度も測る必要はないということです。

そうした中で調べるべきタイミングは、後になればなるほど「先に知っておけばよかった」と思う人が多い傾向にあるので、気になったらすぐにでも測って良い数値だと思っています。

極端に言えば今はパートナーもいないけど将来は子供を授かりたい、と考えている場合は20代の内から自分の卵巣年齢の下降線を知っておくべきです。

少子高齢化や不妊の増加の一因は、卵巣年齢が高まってから妊活を始めているところにもあります。

「仕事に生きる女性」も応援していますが、「仕事も大事にしたいが、将来子供も授かりたい」といった将来設計を持たれている人のためにも、義務で20代前半までに一度AMHを測り、仕事を含めた将来像を一度考えるタイミングを設けるべきだと思います。

漢方相談していて、20代や30代にも関わらず、AMH計測を勧めてみたら40代相当の数値が出る方も少なくありません。

私に相談する前に不妊治療を数年している方が私の勧めでAMHを測ったところ30代にも関わらず閉経間近の結果が出たという例は少なくありません。

「なんで病院はもっと早く測ってくれなかったの!」となってしまう人もいるので、これを見てまだ自分のAMHを知らない、という人は測っても良いのではないでしょうか。

またホルモン値を測るときのように月経何日目、などの時期も関係ないので、いつでも婦人科で測ってもらえます。

AMHは高ければ良いわけではない

排卵抑制のピルなどを長期間飲んだ過去があったり、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方は高い傾向にあります。

PCOSで数値が高い場合、残っている原始卵胞の数は多いため、閉経までのはまだ時間があるということではありますが、
PCOSは排卵しにくくタイミングが取りにくく、

タイミングが上手く取れないため体外受精にステップアップした場合、ホルモン補充で想定よりかなり多い卵子が成長してしまい、卵巣が腫れてしまう(OHSS)こともあります。

また、質の良い卵胞・卵子を育てたいのにも関わらず候補が多いことで一つ一つへの栄養分配が上手くいかず、数は多くても妊娠する質を保った卵子が得られないこともあります。

実際今までAMHが高すぎる人での体外受精では過剰な刺激により採卵する数が20~30個ほど育つものの、1つ1つの質がかなり悪く結局妊娠~出産までなかなか上手くいかないということも経験しています。

検査をすることが怖い

”残り時間を知る”ということは、必要なようにも思えますが「もし低かったら・・・」という思いが巡り、現実を知りたくないと思う方もいるでしょう。

気持ちは痛いほどよくわかります。

ですので、無理して測ることはありません。

ただ、選択肢として知らないままでいるのと、知って調べないのは全然違うと思うため、後悔しないためにここでお伝えしているわけです。

AMH計測を勧めた人の臨床例

僕が相談に乗った方で、AMHを測ったことで子宝に恵まれた例を挙げるので参考にしてください。

その方は過去に年齢的には30代前半で結婚し、すぐに妊活を始めるも2年ほど妊娠せず、その内1年半ほどはクリニックを受診していましたがこちらに来るまで、AMHは調べていませんでした。

こちらの考察では生理などの不調はないものの、腎虚の側面があると思ったのでAMHの測定を提案。

すると30代前半に関わらず「AMH値が0.1以下」、つまり閉経間近の結果が出てしまいます。

ショックはウケていましたがこの方は精神的に強い方でしたので、それを受け入れ、こちらのアドバイスもあり、逆に「少ないチャンスを活かすことに集中しよう」と頭を切り替えてくれました。

体外受精にステップアップし、漢方薬もフル活用して補腎補腎補腎!

結果、その後半年ほどで妊娠し、そのまま出産!!

県外の方だったので実際には一度も会ったことはないのですが、産後どうしているかなと思ったら一人目の体外受精の際に凍結していた受精卵がまだ残っていて、こちらに相談無く実は一人目産後が落ち着いてから移植していたとのこと。

しかし結果はうまくいかず・・・

やはり漢方を飲まないとだめなのかなと思い、またご連絡をいただき、また漢方で身体作り!

すると実は二人目も授かり、出産に至っています。

AMHは閉経間近の数値だったものの、漢方で身体作りした時の受精卵のランクは4AAばかり。

つまりやはりAMHが低くても質は上げられる!

漢方薬で若返らせたり数を増やすことはできませんが、今ある条件の中で赤ちゃんを授かるためのできる限りのことは支援できます!

もしこの方はAMHを測っていなかったらマニュアル通りにタイミングや人工授精を病院の既定の回数など行い、時間をかけてステップアップして行っていたでしょう。

そしたらその間に月経が来ず、閉経してしまい、今の2人の子を授かることは出来ていなかったでしょう。

良くも悪くも「残された時間がほとんどない」と把握することで濃度の濃い時間を過ごし、一気に出産まで導けた例もあるということです。

個人的アドバイス

あまりに若いとき(10代)に調べるとそれはそれで母数も少ないですしその後の予測もつきにくいですが、20代半ばになるとその辺りが明確になります。

それなりに覚悟は要りますが、健康診断時の血圧とかヘモグロビンの数値のように、国の方針などで20代半ばで当たり前のように測るようにすると容易に受け入れやすくしてほしいなと思います。

義務にしてもいいくらいです。

その年齢頃は結婚もしてなかったり子供を欲しいと思っていない人もいると思いますが、現実的な数字を見ることで考えが変わる人がいることも事実です。

「まだまだ妊娠・出産できる年齢と思っていたら手遅れ」となってしまうのは本当に可哀想です。

自己責任といえばそうですが、自分だけではわかりようがないですし。

結婚願望や子供は欲しいけども真っ盛りな20代30代では仕事の方に専念し、その後に妊活と考えている人も少なくはないと思いますが一度20代半ばでこの数値を知ることで、その計画に問題ないか、もっと急がないといけないのか、など人生設計が変わるのではないかと思います。

その現実をしっかりと把握できていないことが晩婚化・少子化につながる側面もあると思うので、社会問題としてもAMH測定は国が推奨すべきで負担すべきじゃないかと思います。

ですが今は自分で動かないと調べられないので、興味が湧いた方は調べてみましょう。

お金は数千円かかりますが、自分を知ることができ、そして自分の人生を良くする上で大切なことだと思います。

先ほどの相談例にもあったように、たった一つの検査が人生の転換期となるかもしれません。

何より、妊活は「時は金」以上の価値があるものです。

その”時”とは『卵巣年齢』の意味合いが強いのが現実です。

お気軽にご相談を

途中で書いたように高すぎても問題、低すぎても問題と言われたら、自分の数値はどうなの?
と思う方もいると思います。

自分の年齢と比べて相応であれば問題ありませんが、そこから外れている場合、こちらの考察では東洋医学的な腎虚と気血水を考えることで、それがより明確化されるのでより深いアドバイスさせていただきます。

お気軽にご相談下さい。

いつも当ブログをお読みいただき

ありがとうございます

このブログを読んだことが

赤ちゃんとの出逢いへ繋がれば幸いです

また、私の言葉が心に届き

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