子宝漢方相談・妊活サポートカウンセリング・健康漢方相談

平成堂薬局

ブログ

2月 平成堂薬局 営業スケジュール

2025年02月04日

改めて2024年の相談内容を振り返ってみますと、数としては子宝相談が一番多いのですが、2024年は口や顔に関わるお悩みでのご相談が多い一年でした。

病名・症状名などを羅列すると「舌痛症」、「口腔灼熱症候群」、「剝脱性口唇炎(口唇周囲炎)」、「口腔扁平苔癬」、「顎関節症」、「シェーグレン症候群」、「三叉神経痛」、「口内炎」、「口臭」、「顔面麻痺」などのご相談が多くありました。

顔面も身体全体からすると局所ではありますが、顔面の中でも上下左右ありその部位ごとに臓腑経絡の関わりがあり、例えば同じニキビでも部位によって漢方薬が変わることも多々あります。

その中でも上記に書いたように口や口腔内で多い場合は一般に”脾胃”との関わりが強いと考えられています。脾胃とは消化機能全般、つまり胃腸と考えるとわかりやすいでしょう。胃腸と口は離れているのでそれをリンク付けすることに違和感を覚える方もいるかもしれませんが、胃腸への入り口が口であり、消化器官の始まりでもあるので、表面的に見えない胃腸内部が荒れていることが入り口に上がっていき、不調のサインとして現れると考えると少しわかるでしょうか。

家でいうとトイレが詰まって流れなくなった時、原因はトイレにあることもありますが、より根元の下水管やそれまでの通路にあることもありますね。根元が詰まることで、トイレや家中の排水が上手にいかなくなるように、胃腸の不調が口に伝播してくることもあるというわけです。

上に羅列した病名・症状名の中でも今までで一番良くご相談に乗ってきたものは剝脱性口唇炎です。難しい字が書いていますが、簡単には唇の皮剥けが激しい症状です。これも脾胃が原因かというとそういうことも多いですが、結構複雑で、血の巡りの悪さや血虚からくることもありますし、修復力の弱い気虚や津虚、陰虚、衛気虚のこともあります。ばい菌が多くなってしまい、炎症が強くなっている邪実状態の方もいます。

だいぶざっくりしていますが、考え方はこんな感じで患部所見も大事ですが、それが内部に原因がどうあるのかを考え、改善していくのが漢方薬であり、例えば胃腸の状態が原因だとしても胃痛や胃もたれ、下痢便秘などの自覚症状を伴わないこともありますし、胃カメラなどの実際の見た目でも問題なしの場合も多いです。特に血液検査では異常なんて見られるケースの方が少ないくらいで、病院泣かせなところも多いのがこの唇や舌、口腔内、顔面症状に多いです。

”病院泣かせ”と書きましたが、病院での検査においての異常が見られないため治療が提案されず経過観察されたり精神的な問題ということで患者様の意向に関係なく向精神薬を出されることも多く、本当に泣いて困っているのは患者様です。

ご相談する中でそれは痛いほど伝わってきます。どこでも何もしてくれず、困ってここに来ましたという人がとてもたくさんいます。

漢方薬はすぐに劇的な改善をしているわけではないですが、長い経過の中でそれぞれが良い方向に落ち着いていくことが多いので、これまでに多く来られている方々のご相談を活かし、これからのご相談に繋げより多くの方のお悩みを改善できるよう尽力する所存です。

各疾患の考え方などは時間があればまとめていきたいなぁ。

あと息子の腰椎分離症、記事が中途半端なままですが、結果からいうと完治しております!
漢方薬とカルシウムをしっかり飲み、リハビリもしっかりしていて今は元気に走り回っています。
その記事も書きたいのですが、いかんせん時間が無くて書けていないのですが、今年こそその記事も終わらせます!