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卵巣・卵子・卵胞・卵管について
2026年04月02日
あなたは卵巣・子宮がそれぞれどこにあるか、またそれぞれの働きは何か、そして卵子・卵胞の違いは何かご存じでしょうか。
それぞれの名称や位置・機能を知り、体質改善の一歩となるようなお話を書いていこうと思います。
目次

子宮
図の真ん中にあるのが子宮であり、読んで字のごとく「子の宮」、つまり赤ちゃんが育つ場所です。
ここに毎周期子宮内膜という赤ちゃんにとっての血のベッドができ、妊娠できない場合はそれが”経血”として排出されます。
通常は10cm大にも満たない程度の大きさですが、妊娠~出産直前には約50cm・3000gとなる赤ちゃんがいられるほど広がる、とても伸びやかな臓腑です。
生理痛が張った痛みや刺す痛みが強い場合、伸びやかなはずの子宮筋が硬くなっている可能性があり、赤ちゃんが住む環境が作りにくい可能性があります。
また、経血に塊が混じっていたり、経血の色が暗かったり粘性が強い場合、子宮内の酸素濃度が薄く、赤ちゃんが住みにくい環境である可能性があります。
そういった場合、漢方では酸素濃度の低さは血行障害から来ているため、状況に応じ温め血行改善したり、冷やして炎症を除去して血行改善したり、瘀血を去ったり血の潤いを補うなどで体質改善してきます。
または子宮筋が硬くなっている場合は子宮を体内から温める漢方薬でほぐしたり、筋肉の緊張を緩める漢方薬を使用したり、筋肉を潤わせ緩めたり、血行改善して筋肉をほぐすなどします。
つまりどんな生理痛や血塊であっても同じ漢方薬をお飲みいただくのではなく、状況に応じて体内から改善してあげることが大切ということです。
西洋薬の鎮痛剤はとても痛みに即効性があり効果的ですが、痛みの一時しのぎであり、赤ちゃんが住みやすい環境作りにはならないどころか、子宮が身体を見直してという悲鳴に耳を貸さず、後々に妊娠しにくい状態が進んでしまう可能性があります。
一般に女性の不妊原因の3割は子宮にあると言われていますので、赤ちゃんを授かる上で決して見過ごせない器官です。

卵巣
子宮の左右にある小さい風船みたいなものが卵巣です。2つあります。
卵巣では赤ちゃんの卵である”卵子”を育てる場所であり、妊娠には最重要部位といっても過言ではありません。
卵胞・卵子
病院でエコー検査時に「卵胞が〇〇mmに成長していますよ~」などと言われることもあると思います。
卵胞?卵子?何なの?って思ったことはありませんか?
受精するために重要なのは”卵子”です。
では”卵胞”とは何かというと、卵子を守る袋です。
排卵直前に卵胞は18~22mmほどに成長し、卵子も同等の大きさと思っている人も多いですが、実際の卵子の大きさは0.1~0.15mm程度で、とてもとても小さいです。
卵胞が十分な大きさ(20mm前後)に成長すると、卵胞・卵巣から卵子が排出され、それを排卵と言います。
卵子がなくなった卵胞はその後”黄体”となり、P4(黄体ホルモン)を放出するなどで高温期を維持するものへ変換されます。

体外受精で卵胞のサイズは良いのに採卵してみると未成熟卵だった、空胞だったということがありますが、これは卵子を包む卵胞は成長していても中身が伴っていない例です。
採卵までに何度もエコーで卵巣内を見ますが、先に書いたように卵子はエコーでは見られないほど小さいため、卵胞のサイズをめどに卵子の状態を測るため、こうした未成熟や空胞ということが起こります。
また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で排卵が遅い、もしくは排卵しにくいという人は、この卵巣から卵子が排卵されるところに障害があります。
漢方では子宮は経血を排出するように”血”の分野が大きいのですが、卵胞は鼠径部(両脚の付け根辺り)に位置しており、ここはリンパ節もあるように”血”の分野よりも”水”のエリアであり、”水”の巡りが悪い体質の場合に排卵障害を生じやすいと考えられています。
余談ですが、甲状腺も”水”の影響を多大に受ける部位であるため、PCOSと甲状腺の問題は併発している人がとても多いです。

卵管・卵管采
排卵された卵子は実は何もない空間に放り出されています。
しかも卵子には精子のように動く機能がありません。
排卵されたままだと子宮への移動なく、寿命を迎えてしまいます。
そこで働くものが卵管采(らんかんさい)というもので、卵管の末端にイソギンチャクのようなものがついていて、それがUFOキャッチャーのように排卵された卵子をキャッチします。
そうしてキャッチされた卵子(受精卵)は卵管を通り、子宮へ行けるというわけです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・卵管水腫・卵巣嚢腫・チョコレート嚢胞
先に書いたように卵巣周辺は”水”の領域であるため、卵巣や卵管に水が溜まってしまうことがあります。
卵巣に溜まってしまうと卵巣嚢腫、卵管周辺に溜まると卵管水腫と呼ばれます。
そして”水”ではなく卵巣に”血”が悪さをした場合、チョコレート嚢胞(卵巣内にできた子宮内膜症)と呼びます。
これらは妊娠できた時に赤ちゃんに対して悪さをすることはあまりありませんが、赤ちゃんができる前、つまり妊娠するためにはとても邪魔となってしまいます。
卵胞・卵子が成長しにくく、排卵の邪魔をしてしまうためです。
ひどい状況であれば手術により物理的に処置をした方が良いでしょう。

この記事を通して伝えたいこと
生理不順がPCOSなどのせいであっても、婦人科はピルの服用を簡単に勧めてしまうこともあります。
ピルを飲むと定期的に出血を生じ、肌荒れ・PMS・頭痛などの生理時の不快症状も改善することも多いですが、定期的な出血は実は生理ではなく、排卵やホルモン変動を伴わない見せかけの生理です。
だから体調は良くなるのですが、そうした中で運動や食事、睡眠、ストレスなどの生活を見直している方は体内環境が良くなり治ってしまう方もいます。
が、生活環境が変わらない、もしくは生活環境が悪いにもかかわらずピルでごまかしている場合、本当に後になって妊娠しにくい身体になってしまいます。
特に生活環境が大きく変わる社会人になった時に長いことピルを飲み続けてしまうと、結婚していざ妊活!となった時、とても後悔するでしょう。
ピルも鎮痛剤も助けられている人はたくさんいると思いますが、自分の生活や自分の体のことを考えないためにそれらに頼ることは止めた方が良いです。
もし自分で考えられないのであれば、漢方相談して体質改善することをお勧めします。

すぐに変わるものでもなければ費用や時間もかかりますし、美味しくはないのでデメリットとなるところは正直多いと思いますが、赤ちゃんを育む環境作りという面ではメリットしかありません。
一時の自分のつらさを取るか、先の赤ちゃんのためのカラダ作りを優先するか、考えてみましょう。

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あなたに感謝です
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