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平成堂薬局

妊娠6ヶ月目(20~23週目)の母体と胎児の変化と漢方薬

2026年09月10日

 

妊娠中の母体と胎児の変化のまとめリンク

 

目次

  1. お腹の変化
  2. 胎動
  3. 体重
  4. 出産を意識する
  5. 胎児の大きさ
  6. 赤ちゃんの動き
  7. 性別の判別
  8. 21~24週目の漢方薬
    1. 早産予防の漢方薬 
    2. その他の症状に対しての漢方薬
    3. 妊娠中の風邪の漢方薬
    4. 産まれた時から強い身体で産まれることが一番のプレゼント

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お腹の変化

長いようで短い妊娠期間の折り返しの時期ですね。

 
子宮は妊娠前の3倍ほどになり、大人の頭よりも大きくなっています。

 

そのため、お腹が急激に大きくなってくる時期であり、見た目でも気付けるほどに大きくなってくる場合もあるでしょう。

 

その大きさは今までの下着やズボンだとお腹への負担が強くなってしまうため、この頃からマタニティウェアを用意すると良いでしょう。

 

 

妊娠後にも痕を残さないため、油断せず妊娠線予防の保湿クリームをしっかりと塗りましょう。

 

また、妊娠線とは別で、妊娠5~6ヶ月頃から、妊娠線とは別で臍の上下に茶色い線が目立ってきます。

 

これは”下腹部正中線”というもので、ホルモンバランスの影響で出てくるものです。

 

 

産まれた赤ちゃんが目も朧気な中でその線を頼りにおっぱいまで登っていく目印となるよう身体が発するものと言われています。

 

個人的にはとても神秘的に感じますが、女性本人としてはこの痕はとても気になってしまう身体の変化の様です。

 

ほとんどの方は、産後半年~1年ほどで妊娠前の目立たない色に戻ります。

 

妊娠線は肉割れが主体なため保湿が要ですが、正中線はお肌のケアではあまり変わらないでしょう。

 

ホルモンバランスでの影響なので、漢方を使い妊娠中~産後の自然なホルモンの状態へ整えることで産後の痕を軽減できるでしょう。

 

胎動

ほとんどの方が胎動を感じる時期であり、感じ始めは違和感程度だったものが、徐々に強く感じるようになります。

 

 

ですが、他人がお腹を触れて胎動を感じるのはまだかもしれません。

 

命の育みを感じる嬉しさの反面、身籠る母としては胎動の強さが身体への負担へ繋がってしまう場合もあります。

 

蹴った時に痛み、腸や膀胱の圧迫→便秘・小便不利・腹痛・腹張、睡眠障害、腰痛などを引き起こすことがあります。

 

不快症状も伴いますが、胎動は妊娠6ヶ月~8ヶ月目を目安に感じやすく、9ヶ月目以降であると大きくなりすぎて動く余裕がなく感じなくなったり、7~8ヶ月目は胎動による負担の方が感じやすいため、この時期が母親だけが楽しみながら胎動を味わえる「大切なひとときだった」と感じられる方も多いようです。

 

体重

胎児はまだ500g~800gほどですが、胎児を育むために重要な羊水、また血液、産後の授乳の為の乳腺の発達も含め、色々なものが成長・増加する為、体重はどんどん増えていきます。

 

妊娠前が標準体重の場合は、妊娠6ヶ月目では2~4kg増ほどにはなっているでしょう。

 

妊娠初期にツワリが強く体重減少した方もいると思いますが、この時期はツワリが強かった人ほどリバウンド効果の様に体重が一気に増えることがあります。

 

急激な体重増加は母子ともに負担がかかってしまうことと、その時は大丈夫でも出産直前の目標体重を超えてしまうリスクも高まってしまうので

 

 

食事は控えめにしてもしっかりと増えていくものですで、無理に胎児の栄養の為に食べるなどはしないようにしましょう。

出産を意識する

22週目は流産と早産の分かれ目、つまり産まれても生きていられるかどうかの境目と言われる時期となります。

 

つまり赤ちゃんは生まれてからしっかりと生きられる程に、内臓などの身体の中は完成した状態というわけです。

 

その頃になると、妊婦にも余裕が出来てくる頃でもあるため、出産することを現実的に考える時期でもあります。

 

早いと思うかもしれませんが、産まれてからの色々な書類申請(出生届、児童手当、医療助成、保険、出産育児一時金、出産手当、高額医療、育児休業給付金etc)や産後の仕事のこと(復帰時期や保育園など)の存在を知っておきましょう。

 

 

仕事の有無、また地域によっても手当の申請方法、時期なども異なる為、まずはどういうことが必要かを知っておく時期ということです。

 

昨今のニュースなどでも良くやっていますが、待機児童などの問題があり、子供を預け、仕事をしないといけない家庭であっても、情報不足ゆえに上手くいかないこともあります。

 

早いとは思いますが、早くに知っておいて損がないもので、後々になり「早く知っておけば」ということもありますので、楽しい妊娠ライフのピーク時だからこそ、次の現実的な子育てライフを意識していきましょう。

 

(言いたいのはそれらを準備するなどではなく、自分達の場合は何が必要なのか”知る”時期ということです)

 

胎児の大きさ

21週~24週目では、身長は22→28cm、体重は200g→600gと成長し、手のひらに乗るほどだった大きさがそれでは収まらないほどに成長していきます。

 

また、妊娠6ヶ月目は”流産と早産の分かれ目”である22週をまたぐ期間であり、つまり22週目に入った胎児は目・鼻・耳・口や肺・心臓・腎臓などの器官・内臓など、生きる上での形成は十分に遂げているということです。

 

それでもこの頃に生まれてしまうと、本来の出産時期よりも身体が小さいことでそれらの機能が不十分であったり、母からの免疫力をもらうことが出来ず、菌やウイルスなどの外敵から身を守ることができないため新生児医療をしないと生きていけませんし、その環境下でも呼吸障害などの重篤な障害を発症することもあります。

 

臓器などの形成はできているけれど、産まれるにはまだまだ脆弱な状態というわけですので、安胎作用・早産予防を重視した漢方で早産予防&胎児の発育を支援していきます。

 

赤ちゃんの動き

徐々に骨格や筋肉も発達していく為、どんどん身体を大きく動かせるほどに成長し、生存空間である羊水も増えていくことで可動範囲が広がり、手足の伸びやグルグル回転するなどの動きが見られていきます。

 

 

肺・横隔膜も出来上がっていますが、まだ上手に動かせない為、横隔膜の痙攣である”しゃっくり”することも多くなります。

お腹の中で定期的にビクンッビクンッと感じることがあったり、超音波で見た時にビクッと繰り返す姿が見られることがありますが、これはその”しゃっくり”です。

 

初めて感じた時は可愛げに思いますが、ずっと続くと心配してしまうお母さんも多いですが、横隔膜や肺を上手く使うために仕方のないことですので、特別心配することはありません。

 

性別の判別

6ヶ月目になると、早い人では妊婦検診時におまたが上手に写ると性別が分かることもあります。

 

 

こればかりは赤ちゃんの姿勢や位置によるものなので、運の悪い場合は生まれるまで分からない場合もありますが、胎動を感じ始め、また性別もわかってくると、命の育みを実感すると同時に産まれてきてからのことを想像しやすくもなるでしょう。

 

名前を考えるにも、男の子か女の子か決まることでより現実的な名前を考えるようになり、マタニティウェアを買いながら、産まれてくる赤ちゃんの服、タオルなどの様々な着物や小物も性別に合わせたものを買えるようになるでしょう。

 

また、この頃には聴覚の発達は十分に進んでいるため、声をかけたり音楽をかけることは赤ちゃんの耳に届いています。

 

この頃に名前が決まるのは難しいかもしれませんが、一時的なあだ名でも何でもいいので呼び掛けてみましょう。

 

呼びかけにビクッと反応することも多くなり、育むだけでなくコミュニケーションも取れる楽しさが増えてきます。

 

この状態が出産までずっと続くと良いのですが、妊娠後半になるにつれてむくみ、こむら返り、腹の張り、便秘、小便不利、腰痛、不眠、高血圧、糖尿病などなど、今までになかった症状が強く出てきます。

 

この時期にしか感じられない幸せをかみしめておきましょう。

 

21~24週目の漢方薬

21~24週は、お腹も大きくなり始め程度で一番安定している時期であり、胎動もだんだんはっきりとしてきて一番妊娠を実感できて心身ともに余裕のある時期です。

 

ただ、これからは余裕が出た分母体側が無意識に無理をしてしまうなどもあり、また血流も赤ちゃんが大きくなるごとに良い血流であることが求められます。

 

1度でも流産を経験した方や35歳以上の方の妊娠では早産予防することが大切でしょう。

 

早産予防は安胎効果から段々と胎児の発育を促す補腎薬や血行改善を促す補血剤、そして赤ちゃんが大きくなることで子宮頸管が短くなったりお腹の張りが強くなり早産傾向になることもあるので、それに対応した漢方薬へ移行していくことが私の考えです。

 

早産予防の漢方薬 

・補腎・安胎効果が高く流産予防となる「奶参」から「子羊袋」や「婦宝三膠」

 

・血の漏れを防ぎ赤ちゃんを守る「芎帰膠艾湯」「帰脾湯」から補血効果を高める「四物湯」「当帰芍薬散」「婦人宝」「連珠飲」

 

・お腹の張りには「桂枝加芍薬湯」「建中湯類」「芍薬甘草湯」

 

・子宮頸管が短くなっている場合には「補中益気湯」

 

などを中心に、状態に合わせ考えます。

 

流産予防効果が100%とは言えませんが、西洋薬では流産予防するお薬は今のところないため、漢方薬での安胎効果や昇堤効果、止血効果で胎児を守ると良いでしょう。 

 

3回の流産を経験してから当薬局へ漢方相談し、授かられた方の臨床例↓ 

 

病院では妊娠中に当帰芍薬散が出ることが多いですが、妊娠中のお腹の張りやむくみ、貧血、冷えに対しては良いですが、流産予防効果は期待できません。

 

その他の症状に対しての漢方薬

他はそれぞれその方が訴える症状も多く分岐しますので、それに合わせた漢方薬となります。

 

例えば妊娠初期~中期は尿意が頻繁となり、夜間尿も増える方が多いです。

 

その場合は「苓姜朮甘湯」

 

貧血や疲労感が強い場合には「人参養栄湯」「十全大補湯」「婦人宝」

頭痛には「香蘇散」

下痢には「半夏瀉心湯」

 

など、状態に合わせて対応します。

 

なお、妊娠中は便秘にもなりやすいですが、↑に書いた「小建中湯」の膠飴などで多少排便が促されることもありますが、一番多用されがちな大黄系の漢方薬は胎児へも影響し得るので私は使いません。

 

それよりも酸化マグネシウムをお勧めしています。

 

妊娠中の風邪の漢方薬

妊娠中は風邪はひかないにこしたことはありませんが、どうしても引いてしまうこともあります。

 

ひいてしまった場合、妊娠中なのでいつもの風邪薬が飲めない場合、漢方薬だ!となる方も多いと思います。

 

しかし実は落とし穴があり、風邪で有名な漢方薬は葛根湯ですが、葛根湯に含まれる”麻黄”は妊娠中は子宮収縮を促す可能性があるため注意が必要です。

 

漢方であれば何でも妊娠中は安心というわけではありません。

 

妊娠中でも安心してお飲みいただける漢方の風邪薬は、参蘇飲、桂枝湯、麦門冬湯、小柴胡湯、旅の人参木などです。

 

風邪や花粉症で良く使われている小青竜湯も麻黄を含むのであまりお勧めしません。

 

産まれた時から強い身体で産まれることが一番のプレゼント

だんだん身体も四肢も臓腑も成長し、産後の体質にも関係する時期です。

 

例えば食が細かったり、疲れやすかったり、アトピーや喘息などのアレルギー体質だったり、胎児の内に身体を強くしておくと産後も病気に強い元気な子として生まれてくれます。

 

漢方をしっかりお飲みの子は髪もフサフサな子も多いです。

 

漢方は予防医学が真骨頂。

 

妊娠中の流産予防もそうですが、産後の病気に振り回されないお子様を授かるという一生の財産もこの時期に築くお手伝いが可能です。

 

ブログをお読みいただき

 

ありがとうございます

このブログを読んだことが

 

赤ちゃんとの出逢いへ繋がれば幸いです

 

また、私の言葉が心に届き

 

ブログ以上に私の力が必要と感じましたら

 

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青森の平成堂薬局 漢方相談薬剤師 櫻井 大輔