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平成堂薬局

妊娠初期(5~8週目)の症状 胎嚢・心拍の確認・下腹部の張り・ツワリなど

2026年09月01日

  

目次

  1. 妊娠週数の補足
  2. 妊娠初期前半(5~8週目)はどんな時期?
  3. 悪阻(ツワリ)について
  4. 5~8週の漢方薬
    1. 流産予防の漢方薬
    2. 悪阻に向けた漢方薬
    3. 妊娠中の風邪の漢方薬
  5. 病院で出される漢方薬 

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妊娠週数の補足

妊娠の経過日数を示す表現で〇週目〇w〇dなどについての説明が抜けていたので補足します。

 

これは最終月経初日を0w0d(0週目)として計算していきます。

 

例えば、月経周期が28日の人は、月経予定日にすでに4w0d(4週目突入)ということです。

 

前回、妊娠超初期での色々な症状について書きましたが、着床してからは間もない期間であり、つまりフライング検査してもまだ陽性かどうかもわからない期間ですので、

 

よほど敏感な体質でないと感じにくい症状ばかりであり、気持ちがそう感じさせている部分が大きく、実際妊娠してから気になってくる症状は4w以降の妊娠初期からとなる方が多いと思われます。補足終わり。

 

妊娠初期前半(4週目~8週目)はどんな時期?

この頃になるとまず月経が来ない為に妊娠検査薬を使用すると思います。

 

待ちきれない気持ちもわかりますが、フライング検査しても結果も正確にはわからず、焦りを解消するための行動がむしろ焦りを強めてしまいます。

 

妊娠したらこれから1年弱の期待と不安と戦う長期戦になるので、初めのうちは焦りすぎず、”やるべき時にやる”心の余裕を持つよう心がけましょう。

妊娠初期を過ぎた期間のことを一般に『安定期』などと言われます。

 

これは医学的な言葉ではありませんが、一般に流産率がグッと下がる時期を指し、逆にその前の妊娠初期は母子ともに特に不安定な時期であるということです。

 

その為、妊婦の定期検診は通常時が4週間ごとですが、妊娠初期は2週間ごとで、胎嚢心拍大きさなどの成長状況をしっかりと見ていきます。

 

病院でのエコー検査では

 

5~6週目ほどで胎嚢が確認

 

6~7週目ほどで心拍確認

 

ができます。

 

そして、この心拍確認をもって、医学的に”命の誕生”と認められます。

 

しかしこの胎嚢確認は着床位置が子宮外であったり、特に心拍確認周辺は流産率が高いなど、妊娠初期の大きな壁となっています。

 

不妊症や不育症漢方相談を受けている身としてはとても大事な時期!

 

ここを以下に乗り越えるか、という妊娠中の漢方相談としてまず大きな第一関門というわけです。

 

逆にここを乗り越えられない場合、病院では人工授精や体外受精・顕微授精などの不妊治療法がありますが、これらは流産予防ではなく、精子と卵子の距離を近づける方法です。

 

流産を繰り返してしまう「不育症の方」はこちら

を参考にし、漢方相談で守られる命もあるということを知ってほしいです。

 

(この週数と確認時期には個人差がある場合もあり、それは成長が遅いなどではなく、最終月経日に対しての排卵期が遅れているなどの差が現れる場合があります)

 

心拍が確認できる頃には他の各臓器や目や手足などの各器官の形成が始まり、7wほどで座高約1cm体重約5gほどに成長8wでは手の指もしっかりと分かれ、小さいものの基本的な身体の構造は出来上がってきます

 

お母さんの身体への影響は4~6wでの赤ちゃんの発育環境を広げるために下腹部で張りを感じやすい状態は続きます。

胎児はまだまだ小さいですが、これから50cmにもなる赤ちゃんを育てるために子宮は広がる必要があります。

 

普段運動していない人が急に運動してアキレス腱を切ってしまうように、子宮の筋も急に伸びると傷めてしまう可能性があります。

 

そのため、妊娠し始めたら子宮筋は無意識下で伸縮し始め、これが張り感として感じるのです。

 

身体の固い人、軟らかい人がいるように子宮が伸縮しやすい人もいれば固めな人もいて、これが張りの強弱に影響します。

 

張り症状の流産に関わるレベルかどうかの基準点は、月経前の時に張る感覚以内であればそれほど問題なく、月経前の腹張よりも強い張りのようなら場合によっては流産の危険性が上がっているので、医師に診てもらうと良いでしょう。

 

悪阻(ツワリ)について

いわゆる妊娠したら出る症状第一位の”ツワリ”

 

早ければ4週目頃から少しずつツワリ症状が出始め、吐き気食欲の減退胸やけ嘔吐味覚・嗅覚の変化などが強く表れ始めます。

 

一口にツワリといっても、少しでも食べたり飲んだりするだけでも嘔吐してしまう人もいれば、空腹時に気持ち悪くなり、食べることで楽になる人もいます。

 

ほとんどが妊娠初期に強く見られ、妊娠中期(16w~)となる頃には改善する人が多いですが、個人差も大きい症状で、出産するまで強いツワリ症状が続く場合もあります。

 

かと思えば、妊娠期間通して全く症状が出ない人もいます。

妊娠初期は「お腹にいる新しい命の成長のために食事もしっかりと摂らないといけない」と思い、ツワリ症状があるのに無理をして食事をする人がいます。

 

初期の胎児は数g~数十g程であり、今まで蓄えてきた栄養だけでも十分育つ力があるため、むしろ無理した食事の方が母体にも胎児にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

 

ツワリ症状が出る方の傾向としては、身体に汚れがあり、食事を摂ることでそれが増してしまい赤ちゃんに影響しかねない場合、これ以上汚れを溜めない為に身体の防衛機能としてツワリが出るともいわれています

 

気持ち悪いのであれば無理に3食にこだわらず、1度の食事量を少なめにし、1日2食や4~5食に分けて食べることも一つの方法です。

 

お肉などの匂いがきつく感じるなどの特定のものが受け付けなくなるなら自分の身体の反応に合わせ、サッパリしたものが食べたいならサッパリしているものを食べるなど、自分が無理しなくても食べられるものを食べると良いと思います。

ツワリの出やすい妊娠初期は、身体と心への負担が強いため、妊娠できた自分を褒めてあげて、食事に関してはノンストレスで気楽に構えましょう。

そうはいっても食事自体が全く受け付けず、妊娠してから体重が落ちる人もいます。

 

1~2kgくらいは減っても胎児への影響はありませんが、3kg以上、特に5kg以上妊娠前より減ってしまうとさすがに栄養が少なくなってしまうため、その場合は病院で点滴などの方法により口を通さず栄養補給してツワリを乗り切る方法もあります。

 

もちろん漢方もその方に合ったツワリに対応したお薬をお出ししますし、そのおかげで楽になる人もいますが、ただでさえ気分が悪いのに、漢方自体の味と匂いが受け入れがたいために飲めない人もいるので、万能というわけにはいきません。

 

流産予防や発育促進の漢方を出していてもやはり味や匂いの面で飲めないことも多く体験しています。

飲んだ方が良いものでも無理に飲んで体調を崩してしまうと困るので、身体に余裕が出来てから服用するようにしましょう

 

ツワリは他人と共感しにくい症状ですし、ひどいと1日中の気分悪さが数週間~数か月続くツラい症状です。

 

そんな時へのアドバイスは、ツワリがしんどい時は、赤ちゃんを育むために頑張っていることを実感すると良いですし、逆にツワリ症状が出ないために、赤ちゃんが本当にお腹にいるのかと不安がる人もいますが、お腹が大きくなるとお腹の張り腰痛むくみ便秘睡眠の質が悪くなるなどの身体への影響は続きます

 

今のうちに何も症状のない妊娠中の幸せをかみしめておきましょう!

 

また、ツワリが落ち着くころになると、美味しい物ばかり食べていると妊娠後半で体重制限に引っかかる可能性が上がる為、徐々に節制した食事に切り替えていくと良いでしょう。

 

5~8週の漢方薬

流産予防の漢方薬

5~8週は一番流産率が高い週数であるため、流産予防が一番大切です。

 

特に1度以上流産経験がある方や35歳以上だとなおさらです。

 

漢方薬としては

 

・補腎・安胎効果が高く流産予防となる「奶参」「子羊袋」

 

・”昇提”機能を高める「補中益気湯」「白朮散」

 

・血の漏れを防ぎ赤ちゃんを守る「芎帰膠艾湯」「帰脾湯」

 

などを中心に、状態に合わせ考えます。

流産予防効果が100%とは言えませんが、西洋薬では流産予防するお薬は今のところないため、漢方薬での安胎効果や昇堤効果、止血効果で胎児を守ると良いでしょう。 

 

2度以上の流産を経験してから当薬局へ漢方相談し、授かられた方の臨床例↓ 

病院では妊娠中に当帰芍薬散が出ることが多いですが、妊娠中のお腹の張りやむくみ、貧血、冷えに対しては良いですが、流産予防効果は期待できません。

 

悪阻に向けた漢方薬

5~8週では流産予防も大事ですが、そもそもツワリがツラくて漢方が飲みにくい・飲めないということもあります。

 

そうした状態に向け、少しでも気持ち悪さを軽減し、またなるべく早く悪阻期間を乗り越えるための漢方薬があります。

 

・湿痰を除去する半夏剤である「小半夏加茯苓湯」「半夏厚朴湯」

 

・半夏剤でありつつ、胎児への栄養補給も強める「香砂六君子湯」

 

・粉が飲みにくい場合に「旅の人参木」「ワタナベオイスター」

 

これらのお薬でツワリ緩和に向けて行きます。

 

妊娠中の風邪の漢方薬

妊娠中は風邪はひかないにこしたことはありませんが、どうしても引いてしまうこともあります。

 

ひいてしまった場合、妊娠中なのでいつもの風邪薬が飲めない場合、漢方薬だ!となる方も多いと思います。

 

しかし実は落とし穴があり、風邪で有名な漢方薬は葛根湯ですが、葛根湯に含まれる”麻黄”は妊娠中は子宮収縮を促す可能性があるため注意が必要です。

 

漢方であれば何でも妊娠中は安心というわけではありません。

 

妊娠中でも安心してお飲みいただける漢方の風邪薬は、参蘇飲、桂枝湯、麦門冬湯、小柴胡湯、旅の人参木などです。

 

風邪や花粉症で良く使われている小青竜湯も麻黄を含むのであまりお勧めしません。

病院で出される漢方薬 

小半夏加茯苓湯や当帰芍薬散は病院でも妊娠中に処方されがちな漢方薬です。

 

もちろん胎児への悪影響はないですが、体質に合っているのかに関わらず出されていたり、素人判断で半夏厚朴湯を服用すると半夏厚朴湯は下に降ろす働きがあるため、流産に気をつけなければいけません。

 

妊娠中はとてもデリケートなので、自己判断で飲まず、ぜひご相談ください。 

ブログをお読みいただき

 

ありがとうございます

このブログを読んだことが

 

赤ちゃんとの出逢いへ繋がれば幸いです

 

また、私の言葉が心に届き

 

ブログ以上に私の力が必要と感じましたら

 

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青森の平成堂薬局 漢方相談薬剤師 櫻井 大輔