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平成堂薬局

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日常的な水分摂取について②

2023年11月20日

先月の水分代謝&水分摂取量について(https://heiseidou.net/news/1135/)の続きを書きます。

日本という国は平和である証とも言われますが自動販売機がそこら中にあります。他にも冷蔵庫、水筒などの普及もあり、水分を摂るという環境においては恵まれすぎています。かつ湿度も高い。内側にも外側にも水を溜めやすい国というわけです。

そんな日本でも、毎年脱水で倒れる人や最悪の場合死に至る人もいます。それはなぜか?その人の水を保持する器が小さいからです。

容量の少ないコップにたくさんの水を入れても、ほとんどは流れ落ちてしまいますが、中の水が多いわけではないのですぐに乾いたり、脱水となってしまいます。

元々の体質的に水の器が小さい人もいますし、誰しも避けられないことに関しては加齢によって器は小さくなっていきます。赤ちゃんの時の体の水分量は80%以上、子供で70%以上だったのが大人になるごとに60%、50%とどんどん減ってしまいます。これは水分を摂っていないからではなく、器が小さくなっているのです。

ではどのように水分を摂るべきか。それは一気にゴクゴクと飲んでも溢れる水分も出てくるため、30~1時間ごとにチビチビと飲むことが良い飲み方です。のどの渇きが身体に現れる人はそれを指標にしてもよいですが、どうしても高齢になると元の器が小さいのでのどが渇くころには脱水となってしまう場合もあります。

なので、20代~40代の方はのどの渇きを指標に、それ以上になってくるとのどの渇きに関係なくチビチビと飲むことです。また、できるなら常温以上が良いです。常温以下は体の中から冷やしてしまい、摂った水分の吸収が落ちてしまうことがあるからです。

器が小さくなってきている場合には漢方の滋陰剤を使用して器がこれ以上小さくならないように、そして少しでも大きくなるように長い目で見て服用することが大切でしょう。

A woman drinking water