お知らせ
漢方薬で腰椎分離症の癒合率を高める方法
2026年10月02日
腰椎分離症のお子様からのご相談とその結果が良好なので、腰椎分離症の漢方の傾向などをまとめていきます。
目次
①息子の場合
私の息子の場合、ご飯はしっかり食べていますが体が細く、活動的な性格です。
私の父の幼少期はかなりの偏食でおかしがご飯で歯もボロボロで身体はガリガリだったと聞いており、
私が子供の頃はすぐにお腹いっぱいになって吐き気するほどで、同じようにガリガリでした。
それに比べると息子は偏食もほぼなく(大の果物嫌いではあるがご飯は好き嫌いほぼない)、私が子供の頃に比べるとかなり量もしっかり食べています。
しかしクラスの中でも一番痩せなのは食べたものを身に着けることに関して脾胃機能が弱めであるということで、小建中湯。
また、これも私もなので気にしていなかったですが、背はクラスで前から3~5番目で低めですので、腎を補う六味丸。
もう一つの要素としては、落ち着きがないこともあり、腰椎分離症で運動制限がある中でもストレスが輪をかけて強まっていたため抑肝散
これらの小建中湯+六味丸+抑肝散をベースに、元々も乾燥肌が強まる頃には当帰飲子などを都度調整して服用させていました。
また、息子は牛乳が苦手であまり飲めていないことと、私個人的にカルシウムを補うものとしては産後でもないのに乳が出るという牛乳製剤よりも小魚や牡蠣などの母なる海からの自然のミネラルでのカルシウムの方が吸収&質が良いという考えなので、腰椎分離症でストレスがたまることの緩和にも向け鎮静作用もある牡蠣由来のカルシウムで補いました。
もう一つ、骨を強くする上ではビタミンDも大事ですが、これは口からの摂取よりも太陽光を浴びることで皮膚生成の方が大切なので、運動は控えているものの、多少外に出ることは欠かさず過ごしました。
私の息子の場合は担当医師がCTは被爆量が多くなってしまうのでスパンを1年空ける方針だったため、これらを1年ほど続け、完治しました。
完治した後も、生まれ持っての体質である要素が大きいため抑肝散以外の成分を、漢方の服用により身体も大きくなってきていることもあり用量を増やしながら今でも続けて再発予防に向けています。
そのためもあり、腰椎分離症は治っても再発しやすいのですが、今のところは問題なく、腰椎分離症になった当時とは比べ物にならないくらい日々サッカーや筋トレ、ストレッチ、走り込みなどをしてそれこそ負荷は強まっていますが、元気に過ごせています。
(青丸部分が骨折部)
↓
(青丸が癒合部!)
完治が3年前で、今は当時の10倍以上ハードワークしていますが、腰の痛みは全く訴えていません。
また、再発は絶対に嫌なので、再発予防の漢方薬とカルシウム製剤も日々服用は続けています。
②青森の中学生
我が子が治ってから同じ整形外科に通っている方だったようです。
運動は陸上。身長が中学に入ってからぐっと伸びたとことで、急激に成長した子に腰椎分離症はよく見られやすい印象もあります。
良い先生ですが、治すためのことはリハビリ以外は安静にするだけで他にできることは無いかということで相談に来られました。
体質的には舌を見た時に舌裏の淵が赤く充血している状態が見られ、脈もやや速く少し落ち着きのない状態が見受けられました。
普段の体調は困ったことは基本ないとのことだったので、舌・脈の状態と急激に背が伸びた時に腰椎分離症になったことも考えると腎を強めながら潤いを与え余計な熱を治める六味丸と、他にも腎を高め治癒力を高める漢方薬を配合しました。
カルシウムは元々飲んでいるようでしたが、こちらの質の良いものに変えさせていただきました。
それらを服用する中で、以下のメールがお母様から来ました。(スクリーンショット↓)
その後もカルシウム製剤だけ買いに来られることもあります。
私の息子と同じ医師ですが、私の息子の時も言っていましたが、「奇跡」という表現をしております。
私が見ていない例では治っていない人の方が多いのかなと思ってしまいます。
③千葉の5歳男の子
この方はお父様からご連絡をいただきました。
とても心配されているようで、まず親として落ち着くように色々とお話ししました。
私としても我が子よりも年下の子が腰椎分離症とのことで、この子もサッカーが好きだった記憶があります。
サッカーの練習から帰ってくると、腰の痛みを訴え、病院を受診すると腰椎分離症進行期とのこと。
腰椎分離症は診断方法で見逃すこともありますし、診断されてからの判断も医師により変わります。
大きくは長期間絶対安静で治すことを一番に考える医師と、治る希望よりも治らなくても上手運動できるように付き合っていこうという考え方の医師の二通りがあるように思います。
父としては治る方向で行きたいが、医師としては上手に付き合っていく方向で話されていて、治すためにこちらに相談してきた形でした。
年齢こそ違うものの、状況が私の息子と酷似していることもあり、父としての気持ちはとてもよく分かりました。そのお気持ちの共有も含めて感謝されています。
この子の体質ですが、5歳なのでまだ急に大きくなるなどの成長はないものの、②の中学生と似て基本は普段の生活において困ることは無く、活発でやや暑がりというくらいでした。
舌は舌先がポツポツと赤味の突起があり、全体の舌色も赤味が強めでした。これらからも活動的な性格が読み取れます。
ただ、漢方的には少し腎陰不足がちな側面も表しています。腎とは五臓の中での成長・発育を司る臓腑で、また陰とは活発な陽気と潤いの陰気のバランスをさし、腎陰を補うことで骨の自己治癒力を上げていきます。これは六味丸で補っていきます。
また、もう一つのお薬も中学生と同じく、自己治癒力を上げる漢方薬を身体の状態に合わせ配合し、カルシウム製剤も同様にお出ししました。
5歳の子なので、服用は大変だったと思いますが、治すために頑張って飲んでいたようです。
また、こちらの医師とは違い、小さい子ですが確認のためのCTは1年空けるのではなく、数ヶ月でも行っているようで、初めての診断の他2回ほど、CTを行い3回目のCTで骨折線が不明瞭となり完治との診断をいただいたとのことでした。
この子と同じ年齢の子も同じクラブ?か同じ病院に通っている子で2人ほど腰椎分離症になったようですが、その子たちは治すことではなく治らなくても上手に付き合っていく方向で病院に通っていると言っていました。
色んな決断があると思いますが、我が子の場合はしっかりと完治して今はそんなことがあったなんて思えないくらい元気に走り回っているので、1年の運動制限はつらいなんてものではなかったですが、結果論的には運動制限して治せたことが最善だったと思っています。
④千葉小学5年生女の子
この子はバスケットをしていて、ポジションはセンターですごく激しく接触することが常で、打撲などによる痛みが絶えなかったとのことです。
ですがそれらは数日で痛みが引くのですが、今回の腰の痛みはずっと引かず、整形外科で腰椎分離症と診断されます。
それで当薬局のHPからお問合せをいただき、お薬を調整いたしました。
②、③のお子様と同様に普段の生活においての所見がほぼなく、舌が赤い等も無いため、腰の治癒力を上げる漢方薬をベースに、5年生でホルモンバランスも大きく変わる時期であったことやストレス・緊張も強めだったこともあったので、逍遥散というお薬とカルシウム製剤で全体の調整を行い、お出ししました。
5年生で少し大きめではありますが、粉薬がやはりなかなか飲みにくいということはあったようですが、頑張って飲み続けると、腰は急に治ったりしないですし、腰椎分離症の基本は普段の痛みはないのでその面での変化は感じなかったものの、イライラしやすかったのが緩和していると本人も母としても感じたとのことでした。
イライラしやすいと体に力が入り、筋肉にも負担をかけてしまうことが骨の負担になりますし、治癒力を下げてしまいます。
イライラの緩和から、骨の癒合にも良い方向に行っているな、と思い、続ける中で完治。
再発予防のために今もカルシウム製剤だけお送りすることもあります。
⑤兵庫6歳男の子
野球クラブでバットを振っている中で腰が痛み、一つ目の整形外科では私の息子と同じようにレントゲンのみで問題なしでしたが親がMRIかCTの方が良いのではと思い、セカンドオピニオン受診で発覚。
ここの医師も治すよりも痛みと付き合いながら、ということを勧められたようですが、親としては出来るならしっかりと骨をくっつけてから運動を再開させたいとの希望があり、ネットで調べて同じような境遇の私の息子のブログを拝見し、漢方相談となりました。
この子の場合も私の息子に近く、食べはしますが体は細いことから小建中湯と六味丸ベースでお作りしています。
またそこに、舌の状態としては少し血色が薄いため当帰と黄耆を加味した帰耆建中湯、また六味丸に酸味での締まり強化で五味子、やや舌が渇いていることから津虚を補う形で麦門冬も加味した味麦地黄丸でお作りし、例によってカルシウム製剤は新ササカールでお出ししました。
粉も錠剤もなかなか苦戦していましたが、治すために子供自身が頑張って飲んでくれました。
ここも私の息子の通っていたところとは違い、半年に1回ほどはCTで様子を見ていいい考えのようで、半年後にCTした時は経過は良く骨折線がかなり薄れているもののまだ完全にはくっついていないとのことでさらに半年様子を見ることに。
親としては半年で治っていないことにショックを受けていましたが、治ってきていることをしっかり指摘し、さらに半年はなかなか子供としてツライとは思うが、ここで治しきることの大切さを伝えると、子供の方が頑張ってくれる決断をし、続けました。
そしてさらに半年後のCTでは無事骨折部は癒合し、徐々に大好きな運動再開しているとのことでした。
腰椎分離症の漢方考察
①~⑤以外にも症例はありますが、基本が①~⑤にあるように
・胃腸の消化吸収力が弱い子の場合は消化吸収力を上げ、治癒力を上げる
・胃腸が弱くなくても、「身体が細い≒骨も細い」と考え、食べ物から体を組み立てていく漢方薬を使用する
・身長が低め等の場合は腎虚の可能性もあるため、六味丸ベースで腎を強める
・舌の状態から血行が悪いタイプは腰部への血行改善薬により腰の治癒率を上げる
・自律神経の負担が強く感じやすい性格の場合、柴胡剤などで筋力をほぐし、腰の骨の負担を軽減する(リハビリを内側から行っている)
・気・血が少ない体質の場合治癒率が落ちてしまっているため、その虚に応じて補い、治癒効果を上げる
・特に所見上問題ない場合は、補腎&骨治癒効果を促す漢方薬を中心に組み立てる
・カルシウムは牛乳由来のものではなく、小魚や牡蛎等の海由来のものが良い
・牡蛎は精神安定作用もあり、腰骨周辺を含む筋の緊張を緩める働きにより腰の骨の負担を軽減する
・ビタミンDは口から補うより日光浴により生成する
これらを軸に、漢方相談薬局がおすすめするカルシウム製剤と体質に合わせた漢方薬により腰椎分離症の改善へ向けております。
お子様はどうしても粉や錠剤の飲みにくさを感じる場合もありますが、粉はお薬飲めたねのようなものの使用は良いですが、そうして工夫して飲むしかないですね。
息子の経験からわかるツラさ
腰椎分離症は子供だけの症状ではないですが、やはり子供に多く、また痛みも激痛などではなく、「何となく痛い」というものが多いようで、子供の訴えもあまり強くない為気付くことが遅れがちです。
また、基本しっかりとコルセットをし(万人用の軟性コルセットではなく、その人の型をとった専用のコルセット!)、運動制限すれば痛みを感じることなく過ごすことは可能です。
だからこそ状態がわからず、子供なので友達と同じように遊びたくて悪化したり上手く骨がくっつかないまま固定化されてしまうことが少なくない為、完治率がどうしても低いけがとなっています。
我が子は1年完全に運動制限していたため、毎日の登校も基本私がランドセルを持って行きましたし(今の子はタブレットを持ち歩くため、小さい学年でもランドセルがとても重い!)、学校の床拭き掃除姿勢ができないことや給食係で重いものを運ぶことなど、クラスで分担する係も担当から外させていただいていました。
係をやらないこと自体は楽できているかもしれませんが、特別扱いされているからこそ周りの目が気になってしまうこともあったでしょう。
親として見ていて一番つらかったのは、運動会です。
休む、という手もあったのかもしれませんが、運動会には参加させました。
ただ、皆が話を聞くときの体育座りの時も、腰に悪いため一人だけ膝立ち姿勢で小さい子なのに一人頭が高く目立っており、準備運動も一人だけ前をボーっと見つめて何もできずに立ち尽くしている姿は今思い出しても涙が出ます。
徒競走や障害走、団体競技の時は我が子だけ自分の席に一人座って、健気にクラスメイトを応援していました。
ここ数年はそんなことあったとは思えないくらい、サッカー・運動会・マラソン、走りに走っていていますが、一人運動ができなかった姿は目に焼き付いて忘れられません。
親は勝手に悲しんでいますが、本人はどれほどツラかったことか。
そうした大変な経験は、結果として治ったので良かったですが、同じようにツラい思いをしている親子はかなり多いと実感しています。
今のところご相談いただいている方々は良い方向ばかりに働いていますが、これからも全員が癒合するという約束はできません。
ですが、ただ安静にする以上に自己治癒力を高め、そして癒合率を高めるお手伝いをしております。
漢方での身体作りだけでなく、子供の将来を考えた時の親としての不安でツラい気持ちもとてもよく分かります。
そうした面も含め、ご相談に乗っております。
1人でも腰椎分離症のお子様が完治し、好きに運動できるお手伝いができるよう尽力いたしますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。
ブログをお読みいただき
ありがとうございました
このブログがあなたのお子様の
腰椎分離症を治すキッカケとなれば幸いです
また、私の言葉が心に届き
ブログ以上に私の力が必要と感じましたら
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心のこもった漢方相談を 平成堂薬局 漢方相談薬剤師 櫻井 大輔







