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長男と腰椎分離症~ PART4~

2024年08月08日

前回までのあらすじ
令和4年10月 長男が腰痛を訴える

令和4年10月 ある整形外科に行くも、問題なしと一蹴される

令和4年11月 やはり痛みは続いていると言うので別の整形外科を受診→重度の”腰椎分離症”と診断される

令和5年3月 2年生から3年生に進学するのでクラス替えがあるとのことでクラスメイトがはしゃぐ←今ここ

より詳しいことはPart1~3へ(↓リンク参照)

令和5年3月末 クラス最後の日

クラスが変わるということで興奮したクラスの子たちが押し合いや重なる形になったとのこと。

その中である子が長男の腰にグッと乗った時、かなり腰が痛かったらしい。

その後すぐに月1回のレントゲンと診察があったのでそのことを伝えたが、医師も私と同じくギョッとしたリアクションをしていた。が、その後は痛みは続いていないこととレントゲン上は問題なさそうとのことで「まぁ、問題ないでしょう」とのことで落ち着いた。(レントゲンでは細かい所はわからないが)

興奮した小学生低学年達は責められない。どうしようもない。気持ちはわかる。

ただ、どうしようもないことでも今後の自分の運動力や生活を変えてしまい得ることでもあるため、乗った子が悪いとかではなく興奮した人や人が多い所はなるべく避けてほしいとだけ伝えた。

令和5年4月 進学&クラス替え
3年生になり、新しい担任にも事情を説明。
 
これまで同様、重い物も持てなければ雑巾がけのような姿勢もドクターストップがかかっているため、掃除や食事係をはじめとした本来クラスで回している担当を外してもらうなどしてもらった。

先生は理解できると思うが、同年代の子供からは”ズル”しているように思われないかが不安だったが、先生もクラスメイトも良い人ばかりでその点は問題ないようだった。


令和5年5月 運動会
1,2年生の時は運動会はやってはいたが、コロナ禍ということでかなり限定的なものだった。

が、今年はコロナも徐々に落ち着いてきた(共存してきた?)ため、久々に全学年で同時に行う大運動会となった。

徒競走はもちろん、団体競技も「台風の目」と呼ばれる4~5人単位でリレー式に長い棒を運ぶ競技であるため参加不可能。
 
入場時の行進も、皆の更新とは違い、ゆっくりと歩く。

準備運動のラジオ体操もただ一人、立っているだけで何もしない。

ラジオ体操で皆が屈む動きの時は一人ボーっと立っているのでとても目立つし、本人の険しい顔がとても心に刺さる。(あれは私の中で一生忘れられないシーンとなった。)

体育座りも止められているため、皆が座っているときは片足立ちの状態で座り、背は小さい方なのに頭が飛び出ている。

徒競走・障害走・団体戦などの競技時、クラスの皆は椅子から離れるが、長男だけ一人椅子に残って皆を応援している。

こんなに健気なことがあるか、というくらい、一人でも応援に夢中になって頑張っていた。

書いている今でも、目が涙で潤ってくる。

去年はリレーの補欠にギリ選ばれないくらいで、腰椎分離症とわかる前は
「来年はリレーの選手か、補欠になるんだ!」とやる気を出していたことも思い出される

ただ、今年は昼前には終わる運動会ということでリレーは全学年で行わなかった。幸か不幸かそうしたツラさは感じずに済んだように思う。ただ、個人的には息子が出ているかどうかではなくリレーは復活してほしい。

見ていて楽しいし、息子のように選ばれなくても、早く走ろうとするモチベーションにはすごくなっていたものだからだ。

走ることが嫌で運動会が嫌な子もいると思うが、逆にその場で輝ける子もいる。

運動会が嫌な子も、文字の上手さや、計算、パソコン、絵、音楽、他のスポーツ、何でも輝ける場があり、運動会はその中でも華やかな方で目立つ子と目立たない子の差が激しく感じるかもしれないが、競争から学ぶことは大きいことだと思う。

運動がすべてではない、ということも学べるし、絶対にリレーはなくすべきではない。

どんなことでも競争心を持って切磋琢磨することは子供のうちに経験しておくべき。

脱線が続くが、以前は昼ご飯を皆で食べるというのも運動会のだいご味だったように思うので、昼前に終わることが恒例化するのは少し残念だが、テント勢も増えていて結局ご飯は各家族毎という変な感じになるよりは良いかもしれないので、昼飯論争は割とどうでも良い。脱線終了。

令和5年7月 月1回の定期的なレントゲン&診察日
医師「レントゲンの骨を見ると前折れていたらしき部位も繋がっているように見えなくもないな~」
医師「これはひょっとしたら治っているかもしれませんよ」
と言われた。
 
CTでないと正確にはわからないが、期待できなくはないという良い意味で言ってくれたんだと思うが、
やはりひょっとしないと治らない怪我だったということを再認識させられた言葉でもあった。
 
再度、あの時もっと早く受診していれば、もっと早く息子の声を聴いていれば、と悔やむターンに入る。

また、CTは1年間隔くらいでやった方が良いとは言われているが、きっかり1年と決まっているわけではないと言われたため

・治る場合には半年でも治っている可能性があること

・少しでも早い回復が息子の精神的にも良いのかな(少なからず私にとってもだが)

・ちょうど1年は11月だが、9月は息子の誕生月であり、誕生日会などで「治っていた!」という気持ちのプレゼントをあげたい(私の気持ち)

・腰を痛めた10月頃のマラソンは学校で4位と6位だったので、腰が治ったらもっと頑張ってより上位になりたいと言っており、それに向けて治したい

ということなどを伝えた。

すると担当医は「いいじゃん!」という感じ。

しかしリハビリ担当者は
「9月に調べてまだ治っていなかったらまた1年我慢することになる。11月だから治っているといえるわけではないが、9~11月の間に治る可能性があるわけなので、ここまで半年以上我慢したのであれば2か月頑張って我慢して結果を見た方が良いと思う」と言う。
 
私はそれでも9月に治る保証もないように11月に治っている保証もない。また1年となることは大変だが、何らかの結果が欲しくなっている。

が、息子が「なら11月まで我慢します」と即決した。

かっこよすぎ。

一番つらいのは息子なのに、私の方が折れそうになっていた。

成長を感じた。


令和5年9月 月一の定期健診
レントゲンを撮ってもやはり骨はキレイで、医師からも「希望はあります」の一言。

時は遡るが、夏休み中に3年生の担任(某有名人のお兄さん)との個人面談があり、その時にもちろん腰の話にもなった。

すると担任に「〇〇くんのお父さんのところに行っているんですね」と言われた。

言われた瞬間は意味が分からなかったが、そういえば〇〇くんの苗字と通っている整形外科の先生の苗字は一緒だった。つまり担当医は同級生の父だったと判明。

そうしたことがあって初めての受診が9月の受診だったので、その時に「うお医者様の息子はこのことクラスメイトみたいです」と伝えると、向こうもやはり気が付いていなかったらしく、けっこう驚かれた。

腰の経過は良いので腰のことよりも「これからも〇〇をよろしく」という息子どうしの話で9月の診察は終わる。

その後、参観日に行った際、校外学習時のバスの席決めをしていたのだが、クラスのほとんどが「〇〇くんが『僕も座りたい場所はあるけれど、僕がそこに座ることよりも皆が納得することが一番嬉しいので、希望の席を譲るよ』と言ってくれました!とてもやさしいと思いました!」と発表されていた。

それまで〇〇くんのことをあまり認識していなかったが、自分より周りのことを大事にできるとても優しい子なんだと知ることができた。

先生も穏やかでとても良い雰囲気があり、この親にしてこの子あり、という感じだ。

令和5年10月 月一の定期健診
あと1か月でCTで経過を観察できる。

3~9月はレントゲンでの状態は良好で腰の痛みも全くなかったので、レントゲンを撮っても状況は変わらないし、少しでも被ばく量を下げる目的で10月はもともとレントゲンを撮らないで診察のみということで予約を取っていた。

診察室前で待っている時
私「最近腰は大丈夫か。痛くないか?」と聞くと
息子「実は3日前から痛い」
と言われ、ギョッとする。

次回へ続く